次期学長予定者の記者会見を行いました (12月16日)

2014年12月18日

神戸大学は12月16日(火)、次期学長予定者である武田 廣 (たけだ・ひろし) 理事の記者会見を行いました。会見の模様を動画でお伝えいたします。

会見動画 (18分41秒)

会見内容

  • 神戸大学を取り巻く状況と学長を引き受ける決意
  • 質疑応答:
    1. 国際共同実験ATLASへの関わりや自身の研究について
    2. 自身のこれまでの経験をどのように活かすか?
    3. 学部再編など大学改革の進捗状況は?
    4. 神戸の土地柄や企業をどのように活用、貢献するか?
    5. 阪神・淡路大震災から20年 今後の防災への貢献は?
    6. 先端技術と地域貢献の両立を求められている現状と産学連携をどう考えるか?
    7. 自分の性格を分析すると?
    8. 神戸大学の学生に求めることは?

次期学長予定者のプロフィール

武田 廣 理事 (神戸大学次期学長予定者)
  • 氏名: 武田 廣 (たけだ ひろし)
  • 現職: 神戸大学理事・副学長 (平成21年4月1日~)
  • 現在の専門: 高エネルギー物理学
  • 学位: 理学博士 (東京大学)

抱負

大学として果たすべき役割の基本は「教育・研究を通じた人材養成と知の継承・創造」である。教育と研究が不可分の関係を持っているのが、大学の特長であり、教育・研究における臨場感が大学の人材養成の本質である。総合研究大学である神戸大学は、「人文・人間科学系」「社会科学系」「自然科学系」「生命・医学系」という4大学術系列を持ち、幅広い分野における活発な研究活動を背景に、高い倫理性、創造性、国際性に富む人材を養成して社会に貢献していきたい。

研究業績

一貫して、物質の究極的構成要素を探求する素粒子実験物理学の教育研究に従事し、国際共同研究プロジェクトにおいて重要な研究組織を主導し、さらに当該分野における人材育成を行ってきた。

博士の学位を取得後、約6年間、西ドイツDESY研究所の電子・陽電子衝突実験に従事し、強い相互作用の媒介粒子であるグルオンの存在を確認した (欧州物理学会特別賞を受賞)。

引き続き、1984年から5年間、スイス・ジュネーブの欧州素粒子物理学研究所 (CERN) に建設中の周長27kmの電子・陽電子衝突型巨大加速器LEPを用いたOPAL実験に参加し、日本グループの現地責任者として電磁シャワー検出器を完成させた。この実験で、素粒子物理学における電弱統一理論は非常な高精度で検証がなされ、大統一理論のヒントも得られた。素粒子の世代数が3であることがわかったのも大きな副産物であった。

1989年に神戸大学に赴任してからは、OPAL実験と並行して、LEPのトンネルを陽子・陽子衝突型加速器として利用するLHC計画にも参加し、国際共同実験ATLASの立ち上げをおこなうと共に、ミュー粒子検出器の建設にも着手した。

2010年から、ATLAS実験が本格的に開始され、人類未踏のエネルギー領域での素粒子探索が遂行されている。2013年には、素粒子標準模型で唯一未発見であったヒッグス粒子を発見し、自然界への理解に大きく貢献した (同年の欧州物理学会賞を受賞)。今後エネルギーの増強が図られ、宇宙を満たしている暗黒物質の有力候補である超対称性粒子の探索などが行われる。

学会・社会活動等

時期 内容
平成12年~平成15年 日本学術会議物理学研究連絡委員会委員
平成18年~平成20年 日本学術会議連携会員
平成18年~平成20年 高輝度光科学研究センター評議員
平成18年~平成25年 東京大学素粒子物理国際研究センター研究協議会協議員
平成18年~現在 大阪科学賞選考委員会委員
平成19年~平成24年 日米科学技術協力事業高エネルギー物理研究計画委員会委員
平成23年~平成25年 大学ICT推進協議会理事
平成24年~現在 高エネルギー加速器研究機構経営協議会委員
平成25年~現在 理化学研究所計算科学研究機構運営諮問委員会委員

(広報室)