ドイツ連邦参議院議長による講演会を開催しました(7月3日)

2015年07月08日

7月3日、ドイツ連邦参議院議長のフォルカー・ブフィエ氏が神戸大学を訪問し、「連邦国家ドイツ EUにおける強力なパートナー」と題する講演を行いました。
 ブフィエ氏はヘッセン州ギーセン生まれで、1978年よりキリスト教民主同盟(CDU)ヘッセン州本部幹部メンバーとして活動し、2010年8月よりヘッセン州首相、2014年11月より連邦参議院議長を務めています。
講演会には本学の学生、教職員、一般参加者などおよそ150名が参加し、欧州で最も多い人口と強力な経済力を持つドイツを率いる議長の講演に熱心に耳を傾けました。
 講演会の冒頭でブフィエ議長は、日本は政治、経済・金融、学術において欧州の強力なパートナーであり、今回の来日では安倍首相を始めとする内閣のメンバーとも懇談を行い、ドイツ、とりわけヘッセン州と日本との関係強化について協議したことについて触れました。また、神戸は国際都市として有名であるとし、20年前の阪神大震災で亡くなった方々への哀悼の意を示すとともに、震災を乗り越え、復興を遂げたことへの敬意を表されました。さらには、本学のEU総合学術センターの活動を高く評価されました。
 講演では、ドイツの連邦制について、地域、国家それぞれの独立性を尊重し、補完性の原則がうまく機能しているとし、連邦制により州と州の間でよい意味での競争が行われ、そのことによりイノベーション創出が導かれ、その結果経済発展が促されていると、その共同体の特性を説明しました。この連邦主義、補完性の政治は、共同体である欧州連合(EU)も同様であり、そのことにより、EUという戦争を乗り越えて構築された平和の共同体はその調和を保っている、としました。ドイツは人口、経済だけでなく、地理的にも欧州の中心に位置するEUの強力なパートナーであり、各国と協力して現代社会の問題、例えばギリシア問題やクリミア半島問題に対応しており、また、EUという共同体においては、それぞれの国の努力は不可欠であり、移民、テロ、核問題など一国では解決できない現在社会の問題に国家レベルと共同体レベルで補完しながら取り組むことの重要さを強調しました。
 講演後の学生との質疑応答に続き、ブフィエ議長とともに本学を訪問した連邦及びヘッセン州の政府、経済、金融、学術関係者と本学の学長、理事、教員が意見交換を行い、今後の交流の可能性について議論しました。

(国際部国際企画課)