孫文生誕150周年を記念する国際学術シンポジウムが開催されました

2017年01月06日

 「孫文とアジア太平洋——ネイションを越えて」と題し、孫文生誕150周年を記念する国際学術シンポジウムが、神戸大学先端融合研究環統合研究拠点で開催されました。公益財団法人孫中山記念会が主催し、孫文研究会、神戸華僑華人研究会が共催するシンポジウムで、神戸大学国際連携推進機構アジア総合学術センターは後援として参加しました。

 11月26日の開会式では、斎藤富雄公益財団法人孫中山記念会理事長 、井戸敏三兵庫県知事 (当日は副知事代読)と並んで、井上典之神戸大学国際担当理事・副学長より開会の挨拶がありました。

 続いて、桑兵中山大学教授、村田雄二郎東京大学教授より、それぞれ「民国元年における孫文の北上と清朝皇室との交流」、「孫文以後の大アジア主義」と題する基調講演がなされ、この2つの基調講演を巡って、鄭成林華中師範大学教授、廖大偉上海東華大学教授、狭間直樹京都大学名誉教授をパネリスト、緒形康神戸大学アジア総合学術センター長を司会とする総合討論1が行われました。 

 2日目の27日は、「制度と公共圏——共和のデザイン」、「孫文思想を継ぐ者」、「ボーダーを越えて」、「参加と動員——いかに革命を組織するか」をそれぞれテーマとする4つの分科会が開かれました。中国、台湾、シンガポール、オーストラリアイタリア、アメリカからの研究者を含め、16名の中国近代史研究者による学術報告がありました。最後の総合討論2では、黄賢強国立シンガポール大学教授、中村哲夫華東師範大学客座教授、山田辰雄慶應義塾大学名誉教授をパネリスト、緒形康神戸大学アジア総合学術センター長を司会として、4つの分科会で明らかになった知見を中心に、孫文研究の新しい展開について議論が展開されました。 

 120名に及ぶ参加者を得て行われた本シンポジウムは、孫文が生きた時代から現代にいたる「アジア太平洋」が直面してきた政治・経済・社会・文化の諸問題の解明を通じて、現代の国際関係や文化交流についても多くの示唆を与える国際学術集会でした。

(国際部国際企画課)