「熊本地震復興支援まちづくりシンポジウム-地域社会の復興に向けて-」を開催しました

2017年01月11日

平成28年12月10日(土)、本学が取り組んでいる、地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)の「安心安全な地域社会」領域事業の一環として、地域連携推進室、都市安全研究センター、学生ボランティア支援室が中心となり「熊本地震復興支援まちづくりシンポジウム-地域社会の復興に向けて-」を開催しました。平成28年の熊本地震で被災された方々の現在の生活状況や復興の状況とその課題を共有し、住民を主体とした安心安全なまちづくりについて意見交換を行いました。約45名の方々にご来場頂きました。

第一部では、熊本地震復興支援の取り組みの報告として、まず、人と防災未来センターの荒木裕子主任研究員より「益城町における避難者対応調査」について報告がなされました。指定外避難所の開設に至る経緯や課題について共有し、避難先の環境整備について事前に協議しておく必要性が確認されました。

続いて、神戸大学学生震災救援隊の代表学生より、熊本派遣報告として避難所や仮設住宅、小学校等での支援内容と被災地の状況について報告がなされました。このような活動は時間や資金面で制約がありますが、足湯等の活動を通じて現地の方と交流するなかで、見たこと感じたことを広く社会に伝えていくことも大事であるということが示されました。

第二部では、住民参加型のまちづくりの取り組み事例紹介として、熊本大学の円山琢也准教授より、避難所対策チームでの活動や益城町復興計画の全体状況、仮設住宅での聞き取り調査の結果について報告がなされました。益城町と熊本市を東西に結び、商店が立ち並ぶ県道28号熊本高森線において、拡張計画の提案が出ている中、住民の方が道路を使ってどのようなまちを作りたいか、話し合いをしながら進めていくことの重要性を確認しました。

パネルディスカッションでは、21年前に被災した長田区在住の2名の語り部の方を交えながら意見交換が展開されました。

まず、1.17KOBEに灯りをinながた実行委員長の和田幹司様より、西神戸(長田)における古代からの歴史と産業化といった、まちの変遷について話がなされました。多様な文化や人々とともに長田のまちがあることを話されました。

次に、真野地区まちづくり推進会副代表の清水光久様より、約半世紀前から約15年ごとに展開されていった住民主体のまちづくり活動について話をして頂きました。どの地域でも少子高齢化や商店街の減少等、様々な問題がありますが、このような問題に地域が対応していくため、共助の重要性について主張されました。

和田様をファシリテーターとして、益城町区長会会長の橋場紀仁様を交えながらこれまでの内容をもとに意見交換が展開されました。道路の拡張の話に関して、住民を主体としてハードなまちづくりに対応していくことの可能性や必要性について共有しました。また、自然や歴史の観点からもまちの良さを大事にしながら、まちづくりを進めて行くこと、さらには自助・共助・公助の重要性についても改めて確認しました。

最後に、都市安全研究センターの北後明彦教授より閉会挨拶がありました。神戸と熊本の方が語り合いながら、被災地の復興に繋げていくことの必要性について改めて確認しました。

翌日の「真野地区と鷹取駅を巡るまち歩き会」では、熊本から来られたお二方も含めて約15名でまち歩きを行いました。和田様や清水様を案内人として、21年間の復興過程を経験してきた西神戸の町並みを見て歩くとともに、介護施設の運営に携わっている方、商店街で働いている方、喫茶店を経営している方等、地域を支えてきた多様な方々と交流する機会に恵まれました。

(地域連携推進室)