シンポジウム「AKB48の計算社会科学~かよよん(田北香世子さん・AKB48チームA)を迎えて」を開催しました

2017年03月10日

3月8日(水)、出光佐三記念六甲台講堂で経済経営研究所特別シンポジウム「AKB48の計算社会科学~かよよん(田北香世子さん・AKB48チームA)を迎えて」を開催し、約300人が参加しました。

AKB48を含む社会現象の数理・統計分析を行っている研究者が、「アイドルの人気とSNSなどの関係性」をテーマに最新の研究成果を紹介。AKB48の田北香世子さんも参加し、人気を獲得するための秘策を考えました。計算社会科学はSNSなどのビッグデータを分析し、行動パターンや社会現象を調べる研究分野です。

あいさつする武田学長

武田廣・神戸大学長は「ゲストにお迎えする田北さんはアイドルとして総選挙など熾烈な競争にさらされていると思いますが、国立大学も同じです。文理融合研究を推進し、絶え間ない努力を続けていきます」と開会のあいさつを行いました。

開始にあたり、上東貴志・神戸大学経済経営研究所長は計算社会科学の現状を説明し、「欧米に比べ、日本の研究は遅れています。この経済経営研究所を計算社会科学の共同研究拠点とすることを目指します」と話しました。

続いて、柳川隆・神戸大学先端融合研究環副環長が「AKB48グループと選抜総選挙」と題して、AKB48に関する評価や選抜総選挙の仕組みなどを踏まえて、「人気の秘密は何か?」を導入的に解説しました。

AKB48チームAの田北香世子さんは「現役アイドルのアイドル論」と題して、講演しました。自身もアイドル好きという田北さんは、AKBで人気の出るタイプを「正統派アイドル」「個性派アイドル」「神対応アイドル」と大きく3つに類型化し、それぞれの特徴を説明しました。特に「神対応アイドル」は「AKBが生み出した会いにいけるアイドル」というコンセプトでないとできないこととし、「これは多くのメンバーが人気を得るためにできること」と持論を語りました。また、海外で活動を行ったり、今回のシンポジウムにも参加したりするなど常に新しいことに挑戦し続けていることを紹介し、「いつチャンスが来るか分からないので、ファンへの感謝を忘れずに努力していきたい」と熱い意気込みを語りました。

株式会社ホットリンク開発本部研究開発グループの榊剛史氏は「AI的AKB48論」について講演。自身の研究成果を紹介しながら、AI技術を用いてアイドルファンの行動を分析することで人気獲得のための戦略を立てることができることを話しました。

石井晃・鳥取大学工学部大学院工学研究科教授は「ヒット現象の数理モデルによるAKB総選挙予測」と題して、講演。ヒット現象の数理モデルを用いると、「田北さんの場合、コアファンに人気があり、ファン層を広げる力が十分にある」とし、ネット露出への反応の弱さが課題であると分析結果を説明しました。

講演後は、上東貴志・経済経営研究所長司会のもと、「計算社会科学はアイドルの役に立つのか?」をテーマに、司会の朝山くみさんを含め、6人でパネルディスカッションを行いました。本学・柳川教授の「人気を獲得するためにどういう手段が有効か」との問いかけに対して、鳥取大学の石井教授は自身のヒット現象の数理モデル研究から、選抜総選挙上位メンバーとTwitterやブログへのコメント数には関連があるとし、「投稿タイミングで反応が異なることを意識しておくことが大切」と答えました。また、話のなかで、田北さんがイラストを書くのが好きなことを明かし、「新しいこととして挑戦していきたい」と意欲的に語りました。

一般参加者との質疑応答では、総選挙への意気込みや「アイドルとは何か?」など田北さんへの関心の高い質問が多数飛び出しました。

最後は、家森信善・神戸大学・社会システムイノベーションセンター副センター長兼神戸大学経済経営研究所副所長があいさつしました。

当日は計算社会科学の意義を理解し、田北さんを含むアイドルの人気獲得予測などにも活用されるなど身近にある研究であることを学び、幕を閉じました。

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(総務部広報課)