「神戸大学先端融合研究環新規プロジェクトキックオフシンポジウム」を開催しました

2017年05月24日

 2017年5月15日(月)、神戸大学百年記念館(神大会館)で「神戸大学先端融合研究環新規プロジェクトキックオフシンポジウム -神戸オリジナルをめざして-」を開催し、学生、研究者ら約130人が参加しました。
 先端融合研究環は、本学のフラッグシップとなる先端研究・文理融合研究を目指して昨年4月に改組を行い、新規プロジェクト10件を加えて教育研究活動を推進しています。この度、その新規プロジェクトの研究紹介に加え、著名なジャーナリストである元村有希子・毎日新聞科学環境部長をお招きし、文理融合研究に何が期待されているかについて、ご講演いただきました。

 最初に、小川真人・副学長/研究担当理事が「今回先端融合研究環に新たに加わった10プロジェクトを含め、先端融合研究環の各プロジェクトを大きく開花させて、武田学長が掲げる神戸大学ビジョン『先端研究・文理融合研究で輝く卓越研究大学』のオリジナルな研究領域となるべく一丸となって努力していきたい」と開会のあいさつを行いました。

 新規プロジェクト紹介では、人文・社会科学系融合研究領域から松田毅・人文学研究科教授(メタ科学技術研究プロジェクト:方法・倫理・政策の総合的研究)、奥村弘・人文学研究科教授(人文情報の文理融合研究と地域学創出)、坂井一成・国際文化学研究科教授(移住・多文化・福祉政策に関する国際的研究拠点の形成)、島村靖治・国際協力研究科准教授(貧困削減のための持続可能なコミュニティ開発)、羽森茂之・経済学研究科教授(市場経済の持続的成長可能性に関する研究)が、そして自然科学・生命医学系融合研究領域からは、種村留美・保健学研究科教授(アジア諸国におけるシームレス・ヘルスケアシステムの共創-ライフイノベーションをもたらす未来型保健学システムの提案-)、森康子・医学研究科附属感染症センター教授(感染症国際共同研究拠点)、南康博・医学研究科教授(革新的予防・診断・治療法開発に向けたシグナル伝達医学研究)、福本巧・医学研究科准教授(医療デバイス実装医工学研究)、古屋敷智之・医学研究科教授(文理融合による「こころの生涯健康学」研究の創成)による発表があり、各発表後には参加者らによる文理の枠を超えた活発な質疑応答が交わされました。

 続いて、元村有希子 毎日新聞科学環境部長より「21世紀を生きる~文理融合研究に期待すること~」と題して、約50分の招待講演が行われました。科学ジャーナリストとしてこれまでに取材した経験から、「人口減少、高齢化、コミュニティ、貧困、感染症、災害、エネルギー、地球環境など多くの問題があるが、理(技術)と文(社会)が協働すればシナジー効果が生まれ、社会を良くすることができる」と述べられるとともに、「The world has problems, but universities have facilities. の言葉どおり、大学における文理融合研究に大いに期待する」とエールが送られました。その後、文理融合研究に関する活発な質疑応答が行われ、枠組みが先かテーマが先か、問題解決型か問題提案型か、人材をどう探すか、共通言語は何か、研究成果を世にどう還元するか、社会との接点をどうするか、神戸オリジナルとは何かなど、多くの課題が浮き彫りになりました。

 最後に、藏重久弥・先端融合研究環長が「先端融合研究環には広い分野の研究プロジェクトが集まっており、創造性を生み出しやすい環境といえる。今後も各分野の研究者同士が議論できるような場を設け、神戸大学の先端研究・文理融合研究の発展に寄与していきたい。」と閉会の挨拶を述べ、盛況のうちに幕を閉じました。
シンポジウム終了後の祝賀会では、六甲からの眺望を満喫しながら、終始和やかな雰囲気の中で参加者同士の交流が深められました。

 今回のシンポジウムを契機に、文系・理系の枠にとらわれない先端研究・文理融合研究がより一層推進されることが期待されます。


関連リンク

先端融合研究環

(研究推進部)