数理・データサイエンスセンター1周年記念シンポジウム「データサイエンスが創る未来」を開催しました

2019年01月16日

神戸大学 数理・データサイエンスセンターは、数理・データサイエンスに関する人材育成、先端研究、産学・地域連携をミッションとして2017年12月に設立されました。

当センターが設立1周年を迎えたことを記念して、昨年12月1日に出光佐三記念六甲台講堂にて、シンポジウム「データサイエンスが創る未来」を開催しました。シンポジウムでは、武田廣学長と齋藤政彦センター長から開会の挨拶があり、続いて4名の講演者により基調講演が行われました。

 

最初に、ブルームバーグ・エル・ピー社の三村氏と逢坂氏が「AIで見るデータの世界~Bloombergにおけるビッグデータの機械学習処理~」のタイトルで講演。両氏は情報を取り扱う企業の立場から、インターネット上で増え続けるデータの収集や提供の方法などについて、豊富な実例を交えた内容で講演を行いました。

続いて、ヤフー株式会社 CSOで慶應義塾大学教授の安宅和人氏から、「"シン・ニホン"AI×データ時代における日本の再生と人材育成」のタイトルで講演がありました。安宅氏は「時代が確変モードに突入している中、日本では相対的な国力が急激に衰退している。それに対応するためにも、早急な教育カリキュラムの刷新が必須である」として、今後求められる人材の育成のためのカリキュラムを提案。また「革新はいつの時代においても若者によってもたらされる」と、中等教育・高等教育の重要性を強調しました。

最後は、統計数理研究所の樋口知之所長より、「分野をつなぎ、イノベーションを生み出すデータサイエンスの力」のタイトルで基調講演がありました。樋口所長は、30年に渡るデータサイエンスの分野における政策、研究のあゆみを振り返りながら現在の知見を説明し、また「日本においては、データサイエンス教育プログラム、人材数などで、データサイエンスの育成は急務である」と、当センターの果たす役割について期待の言葉が述べられました。

基調講演の終了後には、数理・データサイエンスセンターの3名の教員が研究紹介を行いました。

経済学研究科の羽森茂之教授は「社会科学におけるデータサイエンスの役割」、数理・データサイエンスセンターの木村建次郎教授は「次世代乳癌検診に向けた新しい技術の開発」、副センター長の小澤誠一教授からは「数理・データサイエンスセンターのこの一年の活動」について、それぞれ講演がありました。

シンポジウムの最後に、基調講演者、神戸市職員、齋藤センター長らによるパネルディスカッションを行いました。神戸市職員の松崎太亮氏から、神戸市がめざすオープンガバメントについて実際の取り組み事例の紹介の後、データサイエンスとイノベーション、人材育成、産学・地域連携をテーマにディスカッションが行われました。

本シンポジウムへは、企業・研究所関係者、教育関係者、学生など、240名の参加がありました。 

参考資料
 神戸大学 数理・データサイエンスセンター 小澤 誠一
 CMDSのあゆみ~この一年を振り返って (PDF形式)

  

関連リンク

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(数理・データサイエンスセンター)