京都・大阪・神戸 3大学シンポジウムを開催しました

2019年09月09日

京都大学・大阪大学・神戸大学3大学シンポジウム(日本経済新聞社、日本経済研究センター主催)が9月4日、大阪市北区のホテルで開かれ、産業界、大学関係者ら約550人が3大学学長・総長らの討論に聞き入りました。毎年秋に開催されており、4回目となる今年のテーマは「関西から創る未来社会―万博に向けて」。2025年に大阪市沖の埋め立て地・夢洲で開かれる「大阪・関西万博」に向けて、産学が協力して取り組む価値創造などについて討論しました。

最初に関西経済同友会の深野弘行代表幹事が、「1970年の大阪万博は国威発揚型だったが、今回は“課題解決型万博”だ。日本は課題先進国として、環境問題、超高齢化などの社会課題の解決に取り組みたい」と、万博開催の意義を位置づけ、課題の中からイノベーションを起こす「課題ドリブン」型のイノベーションの重要性を訴えました。また、国立循環器病研究センターと連携して、心臓手術の術前シミュレーションに使う精密な心臓模型を開発・実用化した中小企業「クロスエフェクト」(京都市)の竹田正俊社長が、先天性心疾患の手術の安全性向上に貢献する心臓模型の役割や、スタートアップ企業が直面する人材確保難などについて説明しました。

これを受けて、京都大学の山極壽一総長は「大学は公共財。大学にはたくさんのシーズがあり、産業界の視点で目利きしてもらい価値創造を進めたい」と産学協同を呼びかけ、大阪大学の西尾章治郎総長は「万博成功のカギは多くの来場者を集めること。感動、臨場感を与える“おもろい”企画が必要だ」と訴えました。

武田廣学長は、神戸医療産業都市(ポートアイランド)の中核研究機関として、最先端のがん医療の追求や手術ロボットの開発に取り組んでいることを紹介し、「ゲノム編集やバイオ産業の画期的な技術が生まれている。先日、ハーバード大、MITと神戸大学がクロスライセンスを結んだ」と科学技術イノベーション研究科発のベンチャー企業の実績を明らかにしました。また、スーパーコンピューターを活用するシミュレーション研究や、マイクロ波マンモグラフィーなど実用化が近づいている神戸大学発の画期的技術、本学のiPS研究などについても説明し、医療産業都市を拠点に万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現に貢献する決意を表明しました。

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京都・大阪・神戸3大学シンポジウム [株式会社 日経アドエージェンシー]

(総務部広報課)