神戸大学V.スクールの設置について

2019年09月13日

神戸大学は、令和2年4月に、革新的な価値創造人材を育成するために全学横断組織として「神戸大学V.スクール」を設置予定です。

※ 正式名称は、神戸大学バリュースクール (通称 V.スクールもしくはV.School) です。

V.スクールが目指すもの

失われた20年が30年にのびようとしている日本の閉塞感。その大きな原因が、新産業の誕生や社会課題の解決につながるイノベーションの不在です。既存のシーズやニーズの延長線上だけでは、社会を根底から革新するようなイノベーションはなかなか生まれません。潜在的な希望や期待=「ウォンツ」を探り当て、具体化し、価値創造することが必要です。

GAFAと呼ばれる米国の企業群は、「ウォンツ」を捉えた起業家が技術、資金を結集してイノベーションを実現した成果です。神戸大学V.スクールは、企業やNPO・自治体と協働して、「ウォンツ」主導の革新的イノベーションを創造する人材の育成と、社会課題の解決を目指します。

特色ある取組

V.スクールが推進する価値創造教育
V.スクールが提供する新しい価値創造教育の公式は「価値創造=価値創発×価値設計」です。新しい価値が生み出されるためには、さまざまなバックグランドを持った人間や知識・技術が交わる場から生まれる「価値創発」と、それを実際に社会に実装していく「価値設計」の二つのプロセスが必要です。V.スクールはこの2つのプロセスを体系化する新しい教育プログラムを開発し、そのための場を提供します。
組織と連動した価値の社会への実装
価値は、社会に実装するための適切な組織と協働しなければ実現できません。V.スクールでは、大企業、中小企業(ファミリービジネス)、ベンチャー企業(スタートアップ)、NPO・自治体と協力して、価値の発見から社会への実装を目指します。
今日、SDGsに代表される社会的課題が山積しています。これらの課題は、ウォンツの源泉となります。V.スクールは、社会と連携しながら、課題からウォンツを見つけ、価値を実装する実践的教育を通じて、社会的課題の解決に貢献します。
価値創造研究教育の世界的拠点に
スタンフォード大学のデザインスクールが、デザイン思考の教育機関として世界をリードしています。神戸大学V.スクールは、デザイン思考を取り込みつつ、価値の設計と実装に重点を置き、バリュー(価値)創造研究教育を推進します。コーネル大学、UCサンディエゴ、シェフィールド大学などのアントレプレナーシップ研究とも連携して、価値創造の世界的教育研究拠点を目指します。
研究科を超えて自由に学生が参加する全学横断的組織として設置
V.スクールは、全学横断的にすべての部局がその運営に関与し、所属する学部・研究科に関係なく、学生が自由に参加し、革新的な価値創造を学びます。真に文理融合な環境の下、多様な考えが出会うところに特徴があります。産業界からの支援を得て、神戸大学120周年にあたる2022年には新建屋を竣工し、新しい学びの場を提供する予定です。
「神戸大学Value Creator」の認証付与
V.スクールが提供する所定の講義および演習科目を取得し、新たな価値創造のできる革新的人材と認められる場合に、「神戸大学Value Creator」の認証を付与します。神戸大学の学部生及び大学院生を対象として、当面は30名程度に付与する予定です。神戸大学Value Creatorは、卒業後もV.スクールと密接な連携をとって、神戸、日本、世界の価値創造ネットワークを構築します。
企業・NPO・自治体との連携強化による産業社会の活性化
V.スクールは企業・NPO・自治体との連携を重視し、ビジネスパーソンのリカレント教育プログラムの提供を行います。神戸大学キャンパスに加えて、大阪サテライト、三宮サテライトを設置し、社会を巻き込んだ価値創造活動を推進します。

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