米軍制作のビデオに日韓軍事協力の支持者を増やす効果―多湖淳教授らの研究をワシントンポスト(ネット版)が紹介

2017年03月15日

法学研究科の多湖淳教授(政治学)が新潟県立大の浅羽祐樹教授、香港城市大学の小林哲郎准教授と共同でワシントンポスト紙に投稿した研究成果が13日(米国時間)、同紙のオンライン版政治コラム「Monkey Cage」に掲載されました。 「Monkey Cage」は、根拠のない議論が支配的にならないようにするため、健全な政治学研究を政治的対話に反映させることを目的としたコラムです。

米軍が昨年9月、北朝鮮を牽制する目的で、戦略爆撃機2機をグアムから韓国に飛行させた際、日本周辺では航空自衛隊の戦闘機が、韓国の空域では韓国軍が護衛し、日米韓の協調関係をアピールしました。さらに、米軍は冷え切っている日韓関係の改善を目的に、この訓練の模様を38秒間の動画にまとめ、フェイスブックなどで公開、10万回以上の視聴を記録しました。

多湖教授らは今年1月、このビデオ公開の世論への影響を検証するため、オンライン上で1050人に対する調査を実施。この動画を視聴してもらった人と、米国とオーストラリアの軍事演習のビデオを見せた人に、日韓軍事協力の強化を支持するかどうか質問しました。この結果、日米韓の共同訓練の動画を見た人の45%が日韓の軍事協力強化を支持したのに対し、米国とオーストラリアの軍事演習のビデオだけを見た人は38%しか支持せず、研究グループは「(日米韓が協力した)38秒のビデオを1回だけ視聴することが日本人の意見を変化させた」と結論しました。


関連リンク
・ワシントンポスト「Monkey Cage」
掲載記事:The U.S. military made a short video to improve relations between Japan and South Korea. It could actually work.

(法学研究科、広報課)