市民向けの「まちづくり地域歴史遺産活用講座」の第8回試行プログラムを行いました (12月1日・2日)

2012年12月05日

人文学研究科と同地域連携センターが主催する、第8回「まちづくり地域歴史遺産活用講座」の試行プログラムが、12月1日、2日の両日、篠山市立中央図書館で行われました。

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これは、市民の方々が地域の歴史文化の担い手として、地域遺産を保全・活用するための基礎的知識や技術を学ぶ機会を提供する「まちづくり地域歴史遺産活用講座」の確立をめざす試行プログラムの1つです。現在、人文学研究科が取り組んでいる「地域歴史遺産保全活用教育研究を基軸とした地域歴史文化育成支援拠点の整備」事業 (文部科学省採択、平成22年~24年度) の一環をなし、兵庫県内の県民局を単位にしてすでに7回開いています。

2日間の受講モニターの募集は、共催団体の篠山市立中央図書館の全面支援のもと、市の広報紙や宣伝チラシ等を通じておこないました。これに応じて参加されたのは、篠山市在住を中心とする市民25名で、自治協議会役人・ボランティア活動家・図書館館員・主婦・郷土史研究者の方々などが含まれていました。両日の講座の進行は以下の通りです。

12月1日 (土) 10:20~17:00
  • 開講挨拶、趣旨説明 (10分)
  • 講義「地域歴史遺産とまちづくり」 (60分・奥村弘教授)
  • 講義「地域歴史遺産活用事例の紹介」 (60分・坂江渉特命准教授)
  • (昼休み)
  • 参加者自己紹介 (15分)
  • 講義・ワークショップ「歴史資料取り扱いの基礎」 (120分・村井良介特命助教、板垣貴志特命助教)
  • 講義「地域の歴史の見方 近代」 (60分・河島真准教授)
12月2日 (日) 10:20~17:00
  • 講義「地域の歴史の見方 古代」 (60分・坂江渉特命准教授)
  • 講義「地域の歴史の見方 中世」 (60分・市沢哲教授)
  • (昼休み)
  • 講義「地域の歴史の見方 近世」 (60分・前田結城研究員)
  • 講義・ワークショップ「災害から地域史料を守る」 (60分・板垣貴志特命助教)
  • アンケート記入 (30分)
  • 意見交換会 (50分)
  • 修了書授与、閉講挨拶 (10分)

受講後の意見交換会では、モニターの方から、「受講前、2日間の講義の連続はしんどいと思っていたが、実際にはすべて面白く、充実した内容だった」「自分の住む地域の歴史を知ることが、実はその地域への愛着やまちづくりにつながるというメカニズムがよく判った」「今までの歴史講座とは異なる独自のプログラムで地域歴史遺産を保全・活用することの意義をよく理解できた」「もともと地元でまちづくり活動をやっているが、歴史文化を活かす意味が見えてきた」など、おおむね肯定的な意見が寄せられました。

他方、講座名に掲げられている「まちづくり」に関して、「まちづくりの活動そのものに関した市民向け講座も要るのではないか」「歴史文化の活用とまちづくりとの繋がりや、実際のコーディネートの仕方などの、具体的ノウハウも知りたかった」などの要望も出され、本講座の開講に向けて大いに参考になる企画となりました。

なお今回の試行プログラムは、篠山市立中央図書館と兵庫県教育委員会の共催のほか、兵庫県丹波県民局の後援のもと実施されました。

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(人文学研究科・坂江渉)

2012年12月5日