神戸大学

第140回 都市安全研究センター・オープンゼミナール

2010年06月26日

神戸大学の都市安全研究センター (RCUSS) では、「オープンゼミナール」として、市民 (たとえば自主防災組織、ボランティアなどで活動されている方や安全に関心のある方々)、専門家 (たとえば都市計画、建築、消防、防災機器、防災システムほか) の方々を対象として、都市安全研究センターで実施している研究の発表を行うと共に、関連する研究で外部から講師をお招きして話題提供していただき、参加者をまじえて議論をする場としています。どうぞご自由にご参加ください。

日時
2010年6月26日(土) 14:00~17:00
場所
神戸大学工学部 C1-301教室
プログラムの変更について
(予定していました仮設市街地についての講演は、今回は都合でキャンセルさせていただき、今後、実施することとなりました。)
内容

(1) 光を使って安全・安心な労働・生活・都市空間を創造するプロジェクト

芥川真一 (神戸大学大学院工学研究科市民工学専攻教授)

計測した情報を、その場所で可視化する装置群を開発することによって、これまでには存在しなかった新しいモニタリングシステムを構築し、安全・安心で楽しい労働・生活・都市空間の実現をめざす試みについて紹介していただきます。

(2) Recent Topics on Urban Disaster Management
(最近の都市災害マネジメントの課題)

Dr. Fouad Bendimerad (フォアド・ベンドミラッド、国際大都市地震防災機構 EMI会長、神戸大学都市安全研究センター客員教授)

世界の都市における地震災害軽減の研究を継続する中で、 国際機関等とのネットワークから得られた都市災害マネジメントの最近の状況について、解説していただきます。

(3) 都市災害軽減の取組み

田中泰雄(神戸大学都市安全研究センター教授)

都市災害において、現在では未だ、学術研究・技術の成果と実際の災害現場での対応能力にギャップがあります。それを埋めていく取り組みが防災と減災、ひいては人々の命を守ることにつながります。このオープンゼミナールでは、都市安全研究センターで2009年度から取り組んでいる連携融合事業「都市災害軽減のための国際教育・支援システムの構築」について報告します。

(4) 青海省地震、被災地からの報告

吉椿雅道 (CODE海外災害援助市民センタースタッフ)

今年(2010年) 4月14日に中国青海省玉樹チベット自治州においてM7.1の大地震が発生しました。死者2698人 (5月31日現在) を数えるこの地震の被災地に入った吉椿さんに、被災者によりそった独自の視点から、被災地の現状を報告していただきます。吉椿さんは四川大地震以来、四川省を拠点に救援・復興活動に従事してこられ、その活動は2008年6月のオープンゼミナールでも報告していただいています。

備考
オープンゼミナールの参加費は無料です。(事前申し込み不要)
問い合わせ先
TEL: 078-803-6440 (都市安全研究センター 北後)

今後の予定については、下記ページをご覧ください。
http://www.research.kobe-u.ac.jp/rcuss-usm/muropen/index.html

(都市安全研究センター)