「ボランティア元年」と呼ばれた1995年。阪神・淡路大震災を契機に、我が国ではボランティアが災害・福祉などの面で安全・安心な社会づくりに大きな役割を果たすようになりました。阪神・淡路大震災被災地の各大学では、学生ボランティア活動支援や防災教育が継続されています。神戸大学では2005年~2008年には「震災教育システムの開発と普及」が文部科学省の現代GPに、2008年~2011年には「地域に根ざし人に学ぶ共生的人間力」が学生支援GPに採択され、その事業の一環として設置された「神戸大学学生ボランティア支援室」が、災害救援などの学内外における多様な学生ボランティア活動のネットワーキングと活性化に寄与してきました。
本年3月11日に発生した東日本大震災においても、阪神・淡路大震災を経験した兵庫県内の各大学では、学生の震災復興支援への意識は非常に高く、各大学で東日本大震災に関する学生ボランティア活動支援が取組まれています。神戸大学では震災当日からNGO組織と連携して学生を被災地に派遣し、その後も数回にわたって複数の部局が被災地へのボランティア・バスを実施しております。
また学生のボランティア活動は、支援する学生自身の気づきと成長にとっても、きわめて大きな教育的意味を持ちます。「新しい公共」の形成、大学の社会貢献、さらに学生の教育という観点から、学生ボランティア活動の支援・推進は大学にとって重要な課題です。東日本大震災は、このことを改めて浮き彫りにしました。
本シンポジウムでは、学生ボランティア活動の社会的・教育的意義とともに、学生ボランティア支援における大学の役割について議論し、その継続的な発展の方向を探ります。
- 日時
- 2011年10月22日 (土) 13:00~17:00 (12:00受付開始)
- 会場
- 神戸大学百年記念館六甲ホール
- プログラム
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12:00 ~ 受け付け開始
パネル展示「大学生によるボランティア活動」ホール内ホワイエにて同時開催13:00 ~ 開会挨拶
神戸大学長 福田秀樹13:05 ~ 基調講演「大学における学生ボランティア支援の現状と展望」
講師 文部科学省高等教育大学振興課課長補佐 石橋 晶13:50 ~ 報告 - 「神戸大学における学生ボランティア支援」
神大学理事 (学生担当) 石田廣史 - 「神戸大学学生ボランティア支援室の現状と展望」
学生ボランティア支援室コーディネーター 藤室玲治 - 「神戸と東北からの学生報告」
神戸大学・東北大学の学生ボランティアより
15:30 ~ パネルディスカッション
「学生ボランティア支援の可能性 - 神戸と東北からの展望」パネリスト:- 東北大学総長補佐 東谷篤志
- 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター助教 加藤基樹
- 被災地NGO恊働センター代表 村井雅清
- 神戸大学大学院人間発達環境学研究科長 朴木佳緒留
- 学生ボランティア支援室コーディネーター 藤室玲治
- 神戸大学キャリアセンター長 内田正博
終了後、17:30~19:30で懇親会を神戸大学瀧川記念学術交流会館1階ホールにて行います。
※参加ご希望の方は、お名前、ご所属、Eメールアドレス、電話番号、懇親会 (会費4,000円、学生割引あり) 出欠を明記の上、10月20日 (木) までに下記あてにお申込みください。E-mail: svs@port.kobe-u. ac.jp
FAX: 078-803-6028 - 「神戸大学における学生ボランティア支援」
- 主催・問合せ先
- 神戸大学 都市安全研究センター 学生ボランティア支援室
〒657-8501 神戸市灘区鶴甲1-2-1
Tel: 078-803-6256 / FAX: 078-803-6028
E-mail: svs@port.kobe-u. ac.jp※メールアドレスの一部 (ac.jp の前など) には、アドレス収集ロボット対策として半角スペースが挿入されております。メールアドレスご使用の際には、適宜修正願います。