神戸大学

ASIAN DISASTER LAW WORKSHOP 2012

2012年12月21日

アジア太平洋地域では巨大災害の勃発が相次ぐなか、防災・緊急対応のみならず、応急・復旧から復興、さらに次なる予防・減災へと繋がる、災害サイクル全般における長期的な制度構築・国際協力の必要性が高まっております。

本事業は、神戸大学震災復興支援・災害科学研究推進室の公認事業「アジア災害法プロジェクト」が中核となり、東日本大震災からの教訓を、アジア各被災地の研究機関の経験と照合し共有しあうことを目的とし、岩手大学他の東日本大震災被災地域の研究者と連携し、また国際復興プラットフォーム (IRP) 他の後援を得て、アジアの減災と人権保障に資する災害法制の課題について比較検討を行います。とくに2012年度は、「早期復興に資するガバナンスと被災者支援 Governance and Victim Aid in Disaster: Enabling Early Recovery」をめぐり、神戸・盛岡・陸前高田・田老における一連のワークショップを通じて議論を深め、成果を還元します。

開催概要

日時
2012年12月21日 (金) 10:00~17:00
場所
神戸大学 大学院国際協力研究科 大会議室 [六甲第1キャンパス]
主催
神戸大学 震災復興支援・災害科学研究推進室 アジア災害法研究グループ
共催
国際復興支援機構(IRP)、岩手大学地域防災センター、シャクアラ大学、他
参加費
無料
言語
英語 (English)
参加方法
事前申込不要、当日直接会場までお越しください。
お問い合わせ先
ご質問等ございましたら、下記までお問い合わせください。
神戸大学 国際協力研究科 金子教授
TEL: 078-803-7126
プログラム
  • 開会挨拶 武田 廣 神戸大学理事・副学長
  • 基調講演 豊田 利久 神戸大学名誉教授「日本の災害対応予算: 公助・共助・自助の思想対立」

第一部 『早期復興につながる災害対応のガバナンス』

  • 角松 生史 (神戸大学) 「日本の災害法制の概要と論点」
  • 金子 由芳 (神戸大学) 「東日本大震災のガバナンス問題」
  • Taquiaddin Husin / Teku Alvishahrin (シャクアラ大学) 「インドネシアの災害対応におけるガバナンス問題」
  • Chodnarin Koedsom (タイ内務省) 「タイの災害対応とガバナンス」
  • 李 衛海 (中国政法大学) 「中国の災害対応におけるガバナンス」
  • Nguyen Chi Lan (ベトナム司法省) 「ベトナムの災害管理ガバナンス」

第二部 『被災者支援の制度と現実』

  • 山崎 栄一 (大分大学) 「東日本大震災における被災者支援」
  • 顧 林生 (四川大学) 「中国の被災者支援の問題」
  • Ebinezer Florano (フィリピン大学) 「フィリピンにおける被災者支援制度」
  • Kannongnit Sribuaiam (チュラロンコン大学) 「タイの被災者支援制度」

第三部 『復興基本法の提言へ向けて』

  • Elizabeth Toomy (カンタベリー大学) 「クライストチャーチ地震の復興問題」

(震災復興支援・災害科学研究推進室)