都市安全研究センター (RCUSS) オープンゼミナールは、広く社会に都市安全研究センターの活動を広く公開するとともに、関連する各分野の皆様からの報告を通じて、安全な社会としていくための研究や実践のあり方を議論しています。大学の教職員・学生のほか、安全・安心に関心を持つ市民の方々や、コンサルタントなどの民間企業の方々、自治体の消防・建築・地域関係の職員の皆様などが参加されています。
参加費は無料で、事前登録不要です。ご興味のある方は遠慮なくご参加ください。
開催概要
- 日時
- 2016年6月18日(土) 14:00~17:00 (開場 13:30)
- 会場
- 神戸市役所4号館 (危機管理センター) 1階会議室
(所在地: 兵庫県神戸市中央区江戸町97-1、TEL: 078-322-5740) - 司会
- 神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
- 主催
- 神戸大学都市安全研究センター
- 共催
- 神戸市消防局
- 後援
- 兵庫県
- お問い合わせ先
- 神戸大学都市安全研究センター
(所在地: 兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1、TEL: 078-803-6437、FAX: 078-803-6394) - 詳細情報
- 神戸大学都市安全研究センター RCUSSオープンゼミナール
プログラム
2015年ネパール地震後の住宅再建支援と安全性向上の取組
荒木裕子 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター主任研究員仙台国連防災世界会議後初の大規模地震災害となったネパール・ゴルカ地震後、ネパール政府はBuild Back Better「よりよい復興」を掲げ住宅の耐震化を進めようとしています。行政による住宅再建、並びに安全性向上の取組とNPOの役割、実際の住民の住宅再建に向けた状況を報告します。
2016年熊本地震の地震動・地盤震動と住宅被害
長尾 毅 神戸大学都市安全研究センター教授2016年熊本地震は、益城町で震度7を2回観測するなど、各地を厳しい揺れが襲った。本講演では、熊本地震による地震動は兵庫県南部地震などと比較するとどのような特徴があったのかを整理し、地盤条件による地震動の増幅特性の違いが住宅被害の程度の差にどのような影響を及ぼしたのかを考察する。さらに、今後の大地震による住宅被害を防ぐために、どのようなことを考慮していく必要があるのかについて述べる。
2016年熊本地震にともなって発生した火災に関する調査報告
北後明彦 神戸大学都市安全研究センター教授熊本地震後に発生した火災は、合計で16件報告されている。そのうち、2016年4月14日の前震後に5件、4月16日の本震後11件の火災が、推定震度5弱以上(気象庁発表)の地域を中心に発生した。本報告では、現地調査でのヒアリング結果を中心に、各事例で火災となった経過や対応状況について見ていき、今後の教訓について考えます。