神戸大学

卒業留学生が文学界新人賞を受賞しました

2009年04月22日

イランから神戸大学に留学し自然科学研究科を修了したシリン・ネザマフィさんが、純文学の登竜門とされる第108回文学界新人賞を受賞しました。受賞作「白い紙」は、イラン・イラク戦争下の若者を描いた青春小説といい、5月7日発売の「文学界」6月号に掲載されます。

シリン・ネザマフィさん

主催する文芸春秋によると、日本語を母語としない書き手の受賞は、2007年に受けた中国人の楊逸 (ヤン・イー) さんに続き2人目で、非漢字圏出身者では初めてです。楊さんは2008年に芥川賞を受賞しています。

ネザマフィさんは1999年に来日。大阪外大で1年間日本語を学び、神戸大学工学部に進みました。2006年に大学院自然科学研究科博士課程前期課程 (情報知能工学専攻) を修了し、現在は在阪のトップクラスの電機メーカーに勤めています。

入社前に書いた小説「サラム」が「2006留学生文学賞」を受賞し、「世界」 (岩波書店) の2007年10、11月号に掲載されました。同年9月の神戸大学ホームカミングデイでは、「神戸大学:出会いが与えてくれた可能性」のタイトルで講演 (写真) していただいています。

(広報室)