神戸大学

留学生センターが夏期日本語日本文化研修プログラムを実施しました

2009年08月20日

留学生センターは海外協定大学の学生を対象に、7回目の「神戸大学夏期日本語日本文化研修プログラム」を実施しました。7月21日から8月7日の3週間にわたるプログラムには、韓国、中国、香港、台湾、アメリカ、スウェーデン、オーストラリア、イギリスの20大学から30名の留学生が参加しました。

留学生の日本語サポーターとして、神戸大学の学部生・院生28名も参加しました。このサポーター活動は、平成18年度から国際文化学部の「国際文化学実習」として全学部生の、人文学研究科の「日本語日本文化教育演習」として全研究科博士課程前期課程生の単位取得が可能になっています。

プログラムは7月22日午前の開講式で幕を開け、午後は裏千家インターナショナルの協力による茶道に関する日本文化講義に引き続いて歓迎お茶会が開かれました。 7月28日には「人と防災未来センター」において「留学生と共に学ぶ震災講座」が行われました。この講座は、留学生センターが「人と防災未来センター」と「震災を読みつなぐ会KOBE」の協力を得て実施したもので、一般公開講座「大震災教訓発信シリーズ“もっと伝えよう”夏休み防災未来学校2009」として行われました。

また、8月3日夕方には、灘区六甲本通商店街特設会場及び森後公園において、 参加留学生達と楽しむ「留学生と夏祭り~神戸大学からこんにちは~」が行われました。この夏祭りは、日頃から留学生との国際交流を重ねてきた六甲本通商店街の全面的な協力とご厚意により開かれたもので、留学生たちは屋台や盆踊りといった日本文化を味わいつつ、日本語で交流を深めることができました。

授業活動は、留学生センターが培ってきたプロジェクトワークの手法を用いて行われました。今回は新聞制作を共通テーマに4つのグループに分かれて、担当講師の指導のもとに、サポーターと共に編集会議を重ね、編集方針に沿って、資料集め、インタビュー・アンケート・見学などによる取材、 編集、制作、発行、報告の練習などのさまざまな活動を繰り広げました。8月5日に六甲ホールで行われた発表会では、 紙媒体三紙、インターネット新聞一紙の計四つの新聞が発行され、各紙の編集に当たった学生達がその努力の跡を皆の前で披露し、客席から大きな拍手が送られました。

留学生たちは2週目の週明けから7泊8日で、ホームステイも体験しました。発表会に続いて開催された茶話会にも多数のホストファミリーの参加があり、お互い別れを惜しむ姿が見られました。

コース終了後のアンケートには、参加留学生、日本語サポーター、ホストファミリーのいずれの方からも「たいへんだったけれど、有意義だった」「相手の考えを汲み取る努力が大切である」「よい体験になった」などの意見が寄せられました。

なお、このプログラムの実施により神戸大学の学生19名を海外の協定大学のサマープログラム等に送り出せたことも大きな成果でした。

留学生センターが夏期日本語日本文化研修プログラムを実施しました

(留学生センター)

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