神戸大学

「粒子衝突の物理国際会議」が開催されました

2009年09月09日

神戸大学百年記念館六甲ホールで8月31日から9月2日まで、国際会議"Physics in collision 2009"(和名: 粒子衝突の物理国際会議) が開かれました。高エネルギー加速器研究機構などの主催、日本学術振興会などの後援で、外国人57人を含む114人が参加しました。

「粒子衝突の物理国際会議」が開催されました

この会議は、素粒子物理学、特に高エネルギー加速器を用いた実験を中心に、宇宙物理などの関連分野を含めて最新の実験結果を議論するもので、過去28回の歴史を誇ります。3日間にわたる会議のほとんどが、招待者による全体講演でした。

初日には福田秀樹学長の歓迎の言葉のあと、電弱相互作用の精密測定の結果、日本で行われているBファクトリー実験が進める重いクォークの研究の最新の結果などが発表され、活発な議論が行われました。2日目にはポスターセッションが行われ、38人の発表者がおのおのの研究を熱心に参加者に説明しました。また、ポスターセッションの前には、選ばれた10人の人が自分のポスター発表の内容を「宣伝」できる機会が与えられ、各自与えられた5分間を使って懸命に各々の研究の重要性を説きました。

最終日には、宇宙観測により宇宙の起源を探る宇宙物理学の最新動向が報告され、日本のお家芸であるニュートリノ物理のセッションで会議は幕を閉じました。

(大学院理学研究科物理学専攻)