神戸大学

事務職員の海外国際業務研修を実施しました

2009年10月05日

神戸大学国際交流推進本部が9月の計5日間、初めての事務職員海外国際業務研修を実施しました。教務担当を中心に、近隣大学職員を含む9人が参加。中国人留学生の受入れを主なテーマに、現地で学生のニーズを理解したり、神戸大学のプレゼンテーションを行ったりする実践経験を積みました。

海外国際業務研修

学内で開かれた9月4日の事前研修ではまず、大阪大学大学院工学研究科国際交流室留学生相談部の黒田千晴講師より中国の教育制度について、また、九州大学大学院経済学研究院産業・企業システム部門の志甫啓講師より外国人留学生の日本における就職についてご講演いただきました。この講演会は研修生以外の大学関係者等にも公開され、質疑応答で多くの質問が出ました。続いて行われたディスカッション形式の研修では、神戸大学留学生センター長の中西泰洋教授を講師に、留学生を受入れるにあたっての問題点等、研修生が日ごろ現場で感じていることについて活発に議論され、後に続く海外研修への布石となりました。

海外研修は9月22~25日に中国・北京にて行われました。日本学術振興会北京研究連絡センターの福西浩所長、鶴尾寧副所長、池見直俊国際協力員、神戸大学中国事務所の李小頴所員、創価大学北京事務所の川上喜彦事務長、日中経済貿易センター北京大連事務所の田淵真次所長、FOUNTAIN社の田志剛総経理より各機関の中国での活動について、また、中国の教育・就職・経済事情等についてそれぞれのご経験や最新のデータを基にご講演いただきました。実際に中国国内でご活躍されている方々からのお話には説得力があり、とても有意義な研修となりました。

海外研修の期間中、清華大学、北京外国語大学、北京師範大学の学生との懇談の機会 (写真) もあり、日本への留学を希望している学生が、受入大学に望むことについて直接話を聞くことができました。やはり、一番の関心事は学費・奨学金である一方で、学費がかかっても有名大学に留学したいという学生がいたことも印象的でした。留学後の就職先についても大変関心が高く、有名大学に留学したいということも就職先を意識してのことであると思われ、中国の昨今の厳しい就職事情を覗わせる内容となりました。

今回の研修では、大学としてどのような戦略を持って中国人留学生を受入れるべきか、また、受入れた留学生に対してどのような支援体制を整えるべきかについて、参加した研修生一人ひとりが主体的に考えることができました。各自が職場に戻り、得られた成果を発揮することが期待されています。

(国際交流推進本部)