神戸大学

都市安全研究センターの防災教材が日本災害情報学会廣井賞を受賞しました

2009年11月05日

都市安全研究センターの防災教材が日本災害情報学会廣井賞を受賞しました

都市安全研究センターが制作した防災教材「ビジュアル版 幸せ運ぼう」が10月25日、日本災害情報学会で2009年度廣井賞 (社会的功績分野) を受賞しました。廣井賞は同学会初代会長で東京大学社会情報研究所長であった故廣井脩氏 (2006年死去) の功績を讃えて創設されたもので、広く災害情報分野に優れた貢献をした個人または団体等に対して授与されます。

受賞の対象となった教材は、センターが文部科学省の現代GPに選定された「震災教育システムの開発と普及」(平成20年度終了) の一環として、神戸市、神戸市教育委員会、読売新聞大阪本社、読売テレビ放送と共同で制作しました。小・中学校や地域で防災教育に利用されることを願って、全国の都道府県や政令指定都市など約5,300カ所に贈呈、利用されてきました。この制作連携体制と普及活動も受賞の理由の一つとなりました。

都市安全研究センターの防災教材が日本災害情報学会廣井賞を受賞しました

「幸せ運ぼう」は、平成7年度より神戸市の小・中学校で使用されてきた副読本で、今回は全国での使用を想定した改訂新版として制作しました。書籍部分に加えて、DVDには読売テレビの震災関連映像を収録、CD-ROMにはテキスト及びその指導案、読売新聞の震災関連記事、写真、震災の資料などが収録されています。教材は、震災を知らない子どもたちはもちろん、後々に語り継ぎ、震災体験を風化させないために役立つことが期待され、受賞においてもこの点が評価の理由となっています。

今回の授賞式にはセンターから、教材制作にたずさわった林大造講師 (研究機関研究員、写真左から3人目) が出席しました。

「ビジュアル版 幸せ運ぼう」は教育目的に限定して無料配布しています。

(都市安全研究センター)