神戸大学

第6回留学生ホームカミングデイを開催しました

2009年11月18日

2009年10月31日、百年記念館六甲ホールにて第6回神戸大学留学生ホームカミングデイが開催されました。「人・知・還流」を理念に、2002年からはじまった本会は今年で第6回目を迎え、海外・国内からの卒業留学生をはじめ現役留学生と、大学関係者、地域住民など300名を超える参加がありました。オープニングは、インドネシアの躍動感あふれるバリダンス。続いて中西泰洋留学生センター長から歓迎のあいさつがありました。

第6回学留学生ホームカミングデイ

今年の留学生ホームカミングデイは、二つのセッションを中心に進めました。一つ目の「ようこそみなさん!神戸大学へ~感謝の時」では、長年留学生教育の支援に携わってこられた個人と団体へ感謝状の贈呈が行われました。84年から長年神戸大学インターナショナルレジデンスの相談主事を務めた森本直明氏 (現神戸女子大学教授)、市民と留学生の草の根の交流を促進してこられた「NPO法人留学生ホストファミリー交流センター」の事務局長の住野和子氏、留学生へ奨学金を授与してきた「国際ロータリ第2680地区米山奨学会」委員長の滝沢功治氏、留学生・外国人研究者の家族支援をしてこられた「KOKORO-NET in神戸」の副代表の田積典子氏にそれぞれ感謝の楯が福田秀樹学長 (代理) から贈られました。その後、神戸大学留学生を代表して、人文学研究科のアボン・シルビさんが心のこもった感謝のことばを送りました。

第6回学留学生ホームカミングデイ

二つ目の「留学生ネットワークの紹介」のセッションでは、「タイ神戸大学同窓会」と「中国神戸大学同窓会上海華東地区」からの報告が行われました。まず、今年の夏に6番目の海外同窓会として発足した「タイ神戸大学同窓会」の会長であるソムキティ氏 (1991年自然科学研究科修了) から発足総会の様子と活動に関する報告がありました。続いて、「中国神戸大学同窓会上海華東地区」の代表である森田貴氏 (法学部67年卒) は、長年上海華東地区の同窓会の世話役として堅実な同窓会を運営し、「上海モデル」を築いてこられました。またこのセッションでは、記念すべき神戸大学第1号留学生であるプラパン・ヘータクン氏 (1958年経営学部卒、現タイヤクルト会長、写真中) の紹介もありました。プラパン氏は、あいさつの中でご自身との神戸大学とのつながりに触れながら、卒業後の人生において神戸大学を誇りとしていることを熱く語られ、若き後輩はもちろん聴衆にも感動的な話でした。大学としても留学生教育の源流に思いを馳せながら、留学生教育・交流の原点に立ち返ることができ、大きな収穫となりました。

第6回学留学生ホームカミングデイ

「知り合う、学びあう世界」では内モンゴル出身のウィリスさん (理学部1年生、写真下) による民族舞踊とインドネシア人留学生会によるアンクルン演奏が華やかに会場を盛り上げてくれました。その後の各国文化紹介プラザでは、中国、インドネシア、ベトナム、韓国、タイのブースに加え、留学生交流支援サークルのTrussによるカフェもあり、ホワイエはお祭りムードに包まれました。今年は日本文化の紹介を目的に、地元の六甲道商店街と共同企画した餅つきも行われました。灘チャレンジメンバーの掛け声に留学生も杵を持って一緒に餅をつき、参加者全員につきたてのもちを振舞い、留学生や家族からとても喜ばれました。

留学生ホームカミングデイは、留学生ネットワークを中心に、今後も、Face to Faceのつながりを大切に、多様な形で絆を深めていきたいと願っています。

(留学生センター准教授 朴鍾祐)

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