神戸大学

講演会「資料が語る 阪神・淡路大震災の記憶と現在 (いま)」を開催しました

2009年12月03日

神戸大学附属図書館は、阪神・淡路大震災記念人と防災未来センターと共催で、 11月28日、阪神・淡路大震災の関係資料の収集・保存の意義を考える講演会を、センターで開催しました。

講演会「資料が語る 阪神・淡路大震災の記憶と現在 (いま)」

両機関は震災直後から、被害・救護・復興などに関するさまざまな資料の収集・保存・公開に努めてきました。来年で震災から15年という節目を迎えることから、所蔵している震災関係資料を紹介する合同資料展を、「資料が語る 阪神・淡路大震災の記憶と現在 (いま)」というテーマで、10月9日から来年1月22日まで、双方の会場で同時開催しています。合同資料展は、日ごろの取り組みを広く一般に知っていただくとともに、震災の記憶を伝え、その教訓を未来に活かすことを通じて、安全・安心な社会の実現に貢献するのが目的で、講演会は資料展の一環として開催しました。

岩崎信彦神戸大学名誉教授は、「過去を受けとめ、未来に生きる―震災資料の収集・保存の意義を考えながら」と題する講演の中で、震災の記憶を継承して、減災に活かすことの意義について語りました。また、佐々木和子神戸大学地域連携推進室地域連携研究員は、「震災資料が生まれる―震災資料収集・保存の現場から」と題して講演し、「震災資料は、いつか誰かのために、被災地から未来に向けて送り届ける郵便物と言える」と述べました。

講演会には約50名の市民らが参加。震災を語り継ぐことの重要性や震災資料の収集・保存の必要性を、改めて考え直した、といった感想がありました。

(神戸大学附属図書館)