神戸大学

教職員向けのソフトウェア管理セミナーを開催しました

2009年12月24日

教職員向けの「大学におけるコンピュータソフトウェア管理セミナー」を、12月16日に開催しました。

教職員向けのソフト管理セミナーを開催しました

このセミナーは、情報管理室が主催し、昨年に引き続き、教職員に対してコンピュータソフトウェアの管理の重要性について、啓発活動を行い、コンピュータソフトウェアの適正な管理の徹底に資することを目的として実施しました。

講演に先立ち、武田理事 (情報管理室長を兼務) は、「コンピュータソフトウェアの適正な管理の徹底は、大学として当然のこと。このセミナーを通じて、ソフトウェア管理の重要性を認識していただきたい」と語りました。

ビジネスソフトウェアアライアンス (「BSA」世界80カ所以上の国や地域で政策提言・教育啓発・権利保護支援などの活動を通じて、ビジネスソフトウェア産業の継続的な成長とともに、安全で信頼できるデジタル社会の実現に貢献している非営利団体) 日本の顧問で、最高裁判所司法研修所教官を務めたこともあるTMI総合法律事務所の石原修弁護士 (写真) を講師として、「法律・コンプライアンス面から見たソフトウェア資産管理の重要性」をテーマに1時間にわたって講演を行いました。

石原弁護士は、組織内におけるコンピュータソフトウェアの違法コピーは、当該組織に対する巨額の賠償債務の発生という民事的側面だけでなく、違法コピーに対する刑事責任や組織の社会的信用の失墜にも波及することなど実例を交え、具体的に説明しました。

また、組織内において違法コピーを防止するためには、「見えない資産」であるソフトウェアを意識的に管理すること、さらには組織の構成員一人一人が違法行為であるということを自覚し理解すること等、大学においても企業同様コンプライアンス体制の確立が重要であると指摘しました。

参加者は、学内においてコンピュータソフトウェアを管理する教職員が対象で、昨年と同様に募集人数を上回る53名が参加しました。

違法コピー防止のために第一線で活躍されている石原弁護士の迫力ある講演に、参加者はメモを取りながら熱心に聞き入り、ソフトウェア管理の重要性について、認識を新たにしました。講演後の質疑応答では、活発な議論が交わされました。

(情報管理室)