神戸大学

理系の若手女性研究者の研究発表会を開催しました

2010年01月06日

「神戸大学理系若手女性研究者・研究最前線2009~プロジェクト奨励研究員研究発表会~」が2009年12月24日、学内の瀧川学術記念会館で開催されました。「再チャレンジ!女性研究者支援神戸スタイル」事業による最後のイベントで、学内外から約45名が参加しました (写真)。

理系の若手女性研究者の研究発表会が開催されました

男女共同参画担当の正司健一理事による開会挨拶の後、プロジェクト総括責任者の福田秀樹学長が女性研究者支援の意義について述べました。

続いて、プロジェクト奨励研究員 (育成研究員) の岡村千絵子さん、中馬いづみさん、日下部りえさん、前プロジェクト奨励研究員 (現工学研究科助教) の新田紀子さんによる研究発表がありました。研究発表のテーマは、岡村さん (医学研究科) が「プロテオミクスによるマウス脳内タンパク質の探索」、中馬さん (農学研究科) が「Arms race-イネいもち病菌とイネ品種の軍拡競争」、日下部さん (理学研究科) が「発生過程における遺伝子調整機構~メダカを用いた研究より~」、新田さんが「イオン照射による半導体の構造変化」でした。

各発表後に、それぞれの指導教員からOJTによる研究経過や今後の研究の展望についてコメントがありました。その後の質疑応答では、研究領域が異なる分野の教員や研究者からの質問も含めて、幅広い議論が展開されました。また、発表者に対する賞賛や応援メッセージも沢山いただき、たいへん心温まる発表会となりました。

講評では、坂東昌子氏 (愛知大学名誉教授) と宇野賀津子氏 (ルイ・パストゥール医学研究センター研究室室長) が、神戸大学独自の取り組みである育成研究員制度や、女性研究者の研究内容を学内外へ周知することを目的とした研究発表会の視点の新しさを大きく評価しました。

この発表会が事業最後のイベントとなるため、朴木佳緒留男女共同参画推進室長から「神戸大学女性研究者支援の現状とこれから」についての報告と、更なる飛躍を目指す決意表明があり、相馬芳枝特別顧問の閉会挨拶で終了しました。

(男女共同参画推進室)