神戸大学

国際海事研究センター開所式を開催しました

2010年02月04日

神戸大学大学院海事科学研究科は、2009年10月に「附属国際海事教育研究センター」を「附属国際海事研究センター」として拡充改組し、2010年2月1日に総合学術交流棟コンファレンスホールで開所式を行いました。兵庫県、神戸市、海事関連企業・団体、大学等の学内外関係者ら100名が出席しました。

国際海事研究センター開所式を開催

2007年7月に「海洋基本法」が施行されるなど、近年の海事社会を取り巻く情勢は激しく変化しています。こうした流れに対応すべく、一層のグローバル化と海事関係諸機関や関連産業からの多くの要請に応えるために、拡充改組を行いました。開所式では、小田啓二海事科学研究科長の式辞に続き、福田秀樹学長から挨拶がありました。

その後、石田憲治国際海事研究センター長が「センターの現状と将来構想」について説明しました。海洋環境、エネルギー技術、船員の多国籍化など現在の課題や将来の展望を踏まえ、同センターが扱う研究分野は「海事行政」「港湾」「海洋」等をキーワードに多岐に亘っていることを説明。同センターは、「海事・海洋に関する総合的かつ先端的な研究」を行い、研究成果を国内外に提言・発表できる拠点を目指しています。

次に、春成誠 (財) 日本海事センター理事長から「海事産業のさらなる発展を~我が国の経済の持続的成長のために~」と題した基調講演が行われました。新興諸国の経済発展を受け、海上貿易が拡大する現代は「第二の大航海時代」と呼ばれることなど、激動する海事社会の現状について述べました。歴史的に見ても、海運政策の転換点では「学の世界」が果たす役割は大きく、競争力ある我が国の海事産業の発展のために、同センターへの熱い期待を表明しました。

式後、総合学術交流棟ホールで催された記念祝賀会では、石田廣史理事 (前海事科学研究科長) の挨拶の後、﨑長保英川崎汽船(株)相談役からの祝辞をいただき、武田廣理事の発声で乾杯。最後に井上篤次郎元神戸商船大学長の万歳三唱で開所式を祝いました。

(海事科学研究科)