神戸大学

工学研究科の学生が「未来の夢アイデア・コンテスト」で最優秀賞を受賞しました

2010年02月23日

大学院工学研究科応用化学専攻の佐伯宏之さんが、日本経済新聞社主催の第2回理工系教育支援企画「企業に研究開発して欲しい未来の夢アイデア・コンテスト」(愛称: テクノルネサンス・ジャパン、文部科学省など後援) で、東レ賞最優秀賞を受賞しました。1月に表彰式があり、2月23日付日経新聞朝刊で紹介されました。

このコンテストは理工系の学生が対象で、日頃の研究のなかで感じた「企業が持つ最先端技術があればこんなことができるかも」「こんな製品があれば未来は素敵になるはず」と思い描いているアイデアを提案し、参加企業の技術や事業との組み合わせを考えようとする企画です。各企業が提示するテーマ別に応募し、企業の研究員が審査します。佐伯さんは、友人の流通科学大学商学部 (2009年9月卒業) の秋岡勇気さんとチームを組み、東レのテーマ「21世紀を牽引する材料とは」に応募しました。

提案のタイトルは「球状中空真空ポリマー粒子の合成と応用」で、「魔法瓶に似た構造を繊維に組み込み、断熱効果を高める」というアイデアです。これに対して「単に問題提起だけではなく、それを解決する具体的なアイデア (知恵) を複数提案しており、科学的に取り組む姿勢とアイデアのレベルの高さ」が評価されました。

佐伯さんは「僕らがこだわったのは、夢を夢で終わらせるのではなく具体的な夢にすることでした。そのためには、どういう技術が実際必要かということを具体的に示しました。ビジネスマンの卵と研究者の卵の努力の姿勢が、最優秀賞という形で評価され、二人にとって本当に嬉しいことです」と話しています。

(工学研究科)