神戸大学

平成21年度の学位記授与式 (卒業式) を開催しました

2010年03月26日

学位記授与式

神戸大学は3月25日午前、平成21年度の学位記授与式 (卒業式) を、神戸市中央区の神戸ポートアイランドホール (ワールド記念ホール) で開催しました。あいにくの雨空でしたが、会場は華やいだ雰囲気に包まれ、教員や在校生、保護者らが卒業生の門出を祝福しました。

学士や修士の学位記を授与されたのは、学部卒業生2673人、大学院 (修士課程、博士前期課程、専門職学位課程) 修了生1242人です。博士の学位記授与式は前日の24日、学内の出光佐三記念六甲台講堂であり、課程博士228人、論文博士31人が生まれています。

福田秀樹学長は式辞で、科学技術の急激な発展・変化は、人類に多大な恩恵を与える「光」の部分と、深刻な矛盾である「影」の部分を包蔵することに留意すべきだとし、その「影」の解決には科学分野に限らないあらゆる分野の研究者たちの知恵を結集することが必要であると指摘しました。そのうえで、このような視点で調和のとれた優れた人財育成に注力してきた神戸大学で学んだ皆さんは「困難な課題を克服できる素晴らしい創造力を身につけており、自信を持って人類のために羽ばたき活躍することを祈念する」と励ましました。

学位記授与式

これを受け、医学部の太治智愛さんが卒業生代表の答辞に立ち、病院実習やサークル活動の体験を振り返りながら「大学で学び成長できたことに感謝します」と述べました。また、大学院修了生代表答辞で医学研究科の稲田伸一さんは、神戸大学の卒業生でiPS細胞で知られる山中伸弥氏が2年前の入学式で記念講演したことに触れ「大先輩の言葉がその後、壁を突破する力になりました」と感謝しました。

この後、神戸大学交響楽団の演奏で、混声合唱団「アポロン」「エルデ」が学歌を合唱。最後に、神戸大学応援団が応援歌とエールで先輩を励ましました。

会場前には花束を抱えた在校生らが駆けつけ、先輩を囲んで祝う傘の輪がいくつもできました。

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