欧州神戸大学同窓会の発足式が3月3日本学のブリュッセルオフィスにおいて開催されました。9つ目の海外同窓会となる欧州神戸大学同窓会は、福田秀樹学長をはじめ、卒業生、在学生、大学関係者など30人が集まり新たな同窓会の船出を祝いました。今回の同窓会の発足は、昨年9月に開所したブリュッセルオフィスのオープニング記念シンポジウムの開催に合わせて開かれたもので、今後、本学が欧州における教育・研究を積極的に推し進める中で、海外ネットワークの強化と相まった形で発足するに至りました。

福田学長は、記念講演の中で、EUの中心的な地であるブリュッセルに事務所を構えたのは、日本の大学では初めての試みであり、EUへの強力な情報発信になることは確実であり、この度、同窓会が発足したことによりさらにパワーアップするものと思うと述べました。発足会では、国際交流推進本部副本部長の瀬口郁子教授の開会あいさつに続き、国際交流担当の中村千春副学長より、本学の海外ネットワークの取り組みが紹介され、また神戸大学基金担当の安藤幹雄学長補佐より国際的人材育成と神戸大学基金運用に関する取り組みについても紹介されました。引き続き役員選出が行われ、初代会長としてカネカファーマヨーロッパN.V.社長の小池勇氏 (工学部1972年卒) と幹事に中俊一氏 (国際協力研究科2006年卒) が選ばれました。その後、同窓会設立宣言文を読み上げ、福田学長から同窓会旗の贈呈が行われました。

設立総会の後の記念ティーパーティーには、ドイツから参加した卒業留学生をはじめ、ブリュッセル在住の卒業生、さらに欧州の大学に留学中の神戸大学の派遣交換生も駆けつけ、ヨーロッパの多様性が身近に感じられました。終始和やかな雰囲気の中、国籍を超えて世界を舞台に活躍する神大生の勇姿に期待が膨らみました。欧州神戸大学同窓会は、ヨーロッパのネットワークの中心として一歩を踏み出したところですが、今後ともその多様性と求心力が大学の海外ネットワークの試金石となることを大いに期待したいと思います。