神戸大学は4月6日午前、平成23年度の入学式を、神戸市中央区の神戸ポートアイランドホール (ワールド記念ホール) で催しました。福田秀樹学長や理事、各研究科長らが出席し、計4561人の新入生を祝い、励ましました。式の冒頭では、東日本大震災の犠牲者を悼み、新入生の家族らを含む全員で黙とうしました。
福田学長は式辞で、神戸大学が研究・教育のいずれでも、世界的に卓越した総合大学として発展していることを強調しました。その特徴として国際性を挙げ、一層推進するためのグローバル戦略を表明。もうひとつの特徴である「総合性」では、ポートアイランドの「次世代スパコン」隣地に開設したばかりの「神戸大学統合研究拠点」を紹介しました。また東日本大震災に触れ、阪神・淡路大震災を体験した大学として最大限の支援をすることを表明したうえで「一日も早く復旧されますことを願っております」と述べました。最後に新入生に「基礎知識に加え、自主性、創造性、そして何よりもチャレンジする行動力をぜひ身につけていただきたい」と呼びかけました。
この後、学内混声合唱団アポロン、エルデの男性部員と男声合唱団グリークラブのメンバーが学歌を合唱して歓迎し、約30分で式を終えました。
入学式の後、本学文学部の卒業生で昨秋に文化勲章を受けた脇田晴子さん (石川県立歴史博物館館長) が「人間みな平等―人種・男女・貧富・身分」をテーマに講演しました。続いてオリエンテーションや応援団総部による学歌指導があり、午後からは各学部に分かれてガイダンスが開かれました。
新入生は学部に2661人 (うち外国人留学生26人)、大学院博士課程前期に1283人 (同183人)、同後期に312人 (同61人)、専門職学位課程 (法科大学院、MBA) に154人、2・3年次編入151人です。
