神戸大学

学生ボランティアバスが被災地へ出発

2011年04月26日

連休を利用して東日本大震災の被災地で活動するため、神戸大学の学生ボランティアら約50人が4月末、東北地方に向かいます。大学はバス2台の運行費を補助するなど、ボランティア活動を支援します。阪神・淡路大震災を経験し全国から支援をいただいた大学として、本学は東日本大震災の被災地に、できる限り継続的な支援を続けます。今回の活動には、そのための調査も含まれています。

学生ボランティアは (1) 学生ボランティア支援室・学生震災救援隊のグループ (PDF形式) と、(2) 大学院人間発達環境学研究科を中心とするグループ (PDF形式) の二つに分かれて出発します。被災地では現地のボランティア団体と協力しながら、ガレキ撤去、室内整理、避難所での炊き出しなどを手伝います。(1) のグループは、過去の被災地で本学ボランティアのユニークな支援として知られた「足湯」活動も行います。

(1) のバスは4月30日 (土) 午後5時、国際文化学部キャンパスを出発。岩手県遠野市の「遠野まごころネット」を受け入れ団体に、同市を拠点にして沿岸部で活動します。神戸に帰るのは、5月8日 (日) 正午ごろになる予定です。

(2) は人間発達環境学研究科ヒューマン・コミュニティ創成研究センターや、賀川記念館 (神戸市中央区) などのグループで、4月28日 (木) 午後8時ごろ、発達科学部 (人間発達環境学研究科) キャンパスを出発。岩手県大船渡市を拠点に活動し、5月5日 (木) 午前9時ごろに帰る予定です。

3月11日に大地震が起きてから、学生ボランティア支援室には「被災地を助けたい」という学生の声が多く寄せられました。福島県内で原子力発電所の事故が収まらず、現地の受け入れ態勢も整っていなかったことなどから、支援室は現地の情報を集めながら、支援準備を進めていました。東日本大震災で神戸大学から学生ボランティアがまとまって出るのは、今回が最初です。学生ボランティアは支援室と所属学部に届ければ、授業が「公欠」扱いになります。食費や装備などの費用は、学生の自己負担です。

学生ボランティアが往復する2台の貸し切りバスの費用は、卒業生、学生保護者や企業、地域の方の寄付を基にした「神戸大学基金」が負担します。同基金はすでに、被災地出身の対象学生向けに「神戸大学基金緊急奨学金」を支給することも決めています。

大学はこのほか、トラック2台分の支援物資を3月22日、東北大学に送りました。また、被災者救援の募金活動を、全学で展開しています。

問い合わせ先

  • 学生ボランティア支援室 (総合窓口)
    電話 078‐803‐6256
  • 人間発達環境学研究科ヒューマン・コミュニティ創成研究センター
    電話 078‐803‐7970
  • 基金推進室
    電話 078‐803‐5414

(広報室)