神戸大学

第3回「まちづくり地域歴史遺産活用講座」試行プログラムを開催しました

2011年05月09日

まちづくり地域歴史遺産活用講座に参加する市民

人文学研究科が主催する第3回「まちづくり地域歴史遺産活用講座」の試行プログラムが、4月15日、17日、22日の3日間、尼崎市の尼崎市立総合文化センターの会議室4号で行われました。

これは、市民の方々が地域の歴史文化の担い手として、地域遺産を保全・活用するための基礎的知識や技術を学ぶ機会を提供する「まちづくり地域歴史遺産活用講座」の確立をめざす試行プログラムの一つです。現在、人文学研究科が取り組んでいる「地域歴史遺産保全活用教育研究を基軸とした地域歴史文化育成支援拠点の整備」事業 (文部科学省採択、平成22年~24年度) の一環をなし、すでに1回目は昨年の12月姫路市香寺町、2回目は今年2月朝来市生野町で開かれています。

4月15日~22日の3日間、あらかじめお願いした市民・教員・町並ガイド・古文書を読む会会員・環境保護NGO会員・歴史系職員でない自治体職員など18名の方にモニターとして受講していただき、以下のスケジュールで行われました。

4月15日 (日)
  • 18:30 開講挨拶、共催者挨拶 (兵庫県教育委員会文化財室)
  • 18:40 講義「地域歴史遺産とまちづくり」(50分・坂江渉特命准教授)
  • 19:40 講義「地域社会の成り立ち 近代」(50分・河島真准教授)
4月17日 (日)
  • 10:00 「地域社会の成り立ち 古代」(60分・古市晃准教授・岡崎正雄氏)
  • 11:10 「地域社会の成り立ち 中世」(70分・市沢哲教授・楞野一裕氏)
  • 13:10 「地域社会の成り立ち 近世」(60分・ 河野未央研究員)
  • 14:20 「歴史資料取扱の基礎一」(60分・板垣貴志助教)
  • 15:30 「歴史資料取扱の基礎二」(30分・河野未央研究員)
4月22日 (金)
  • 18:30 災害から地域史料を守る」(50分・奥村弘教授・吉原大志研究員)
  • 19:25 意見交換会
  • 20:25 修了書授与。閉講挨拶
意見交換会の風景

受講後の意見交換会では、「この地域で起きた歴史を詳しく知り得て良かった」「もっと詳しく聞きたかった」「ポイントを得た講義が多かった」などの意見が出されたほか、「詰め込み過ぎ」「地域歴史遺産とまちづくりとの関わり方についてもっと突っ込んだ話をして欲しかった」「この講座そのものと地元博物館との関わり方が見えにくかった」などの意見も寄せられ、今後、本講座の開講に向けて大いに参考になるプログラムとなりました。

なお4回目の試行プログラムについては、本年7月10日と17日の2日間、三田市内で開かれる予定です。

(人文学研究科)