神戸大学

硬式野球部100年史出版記念パーティーを開催しました

2011年06月20日

新田OB会長

さぁ、次の100年へ――。神戸大学硬式野球部の100年の歴史をまとめた「凌霜野球クラブ 100年のあゆみ」が出版されたことを記念し、6月11日に、同大アカデミア館で出版記念パーティーが開かれ、それぞれの時代を支えたプレーヤーたちが思い出話に花を咲かせ、現役選手にエールを送りました。

「長い歴史を持ちながら部史がない。100年史をぜひ作りたい」。そう思い立ったOBが、5年ほど前から資料を集め始めたのが、出版のきっかけで、昨年春に、編集委員会 (帯谷憲治委員長) が発足。各年代の代表者に原稿執筆を依頼するなどの苦労を重ね、今年2月に完成しました。

「100年のあゆみ」は、A4判の161ページ。それによると、野球部は明治36年 (1903年)、前身校である神戸高等商業学校時代に創部。最初の対戦相手は、神戸港に入港した米艦アナポリス2号チームで、5対23で大敗したそうです。

各年代の代表者によるエピソードも満載です。平成7 (1995年) の阪神・淡路大震災当時、六甲台グラウンドは自衛隊の基地となったため、OBの協力で練習用グラウンドを手配し、なんとか迎えた春季リーグ戦の強豪・阪南大戦では、延長19回の激闘を制しました。執筆した破魔英樹さん (平成8年卒) は「震災で野球部の活動が多くの先輩方に支えられていることを改めて痛感した」とつづっています。

この日の出版記念パーティーにはOB、現役選手合わせて約110人が出席。ライバル校である大阪市立大学硬式野球部のOB会長や、神戸大学応援団総部初代団長らもかけつけました。

パーティーでは、新田英世・神戸大学硬式野球部OB会長が「みなさんのおかげで100周年を迎えることができた。(100年史出版が) 次の100年へのスタートになることを願いたい」とあいさつし、続いて福田秀樹・神戸大学長が「常に熱い思いで戦った多くの先輩、よきライバル、連盟役員など、多くの方々に支えられた歴史があってこそ、このようなすばらしい冊子が完成したのだと思う。学生諸君には、この伝統を継承し、発展させてほしい」と祝辞を述べました。

OB会歓談

OBからは、昨春に2部に降格して以来、1部復帰が果たせていないことに話題が集まり、「伝統ある野球部がこのまま2部で安定するのではなく、1部に上がって、さらに上位を目指して」など、現役に対して激励や注文が相次ぎました。その一方で、「勝負事は難しい、いろいろ言われるかも知れないが、仲間を大切にして青春を謳歌してほしい」と、エールを送る言葉もありました。

田中久登主将は「先輩方のためにも、早く1部に復帰できるようがんばります」と決意を述べ、最年長の出席者となった河野映二郎さん (昭和32年卒) は「若いOBや現役選手を見ていると、なんだか弟を見ているような気分だ」と目を細めていました。