神戸大学

神戸大学海事科学部と附属学校との連携授業を開催しました

2011年08月12日

神戸大学海事科学部と附属学校との連携授業を開催しました

一昨年度から始まった大学と附属学校との連携授業も4回目を迎えました。

今回は、海事科学部のご協力の下、平成23年8月5日 (金) に深江キャンパスにある海事科学部4号館で小学生・中等教育学校生及び保護者約150人が授業を受けました。

マリンエンジニアリング講座の山内知也教授の授業では、「放射能って何だろう?」というテーマで、3月の東北地方太平洋沖地震による福島第一原発事故とその影響についてお話しいただきました。メルトダウン、メルトスルー、シーベルト、ベクレル、セシウムなどは、連日テレビニュース等で取り上げられている言葉で、今の日本における極めて重要な話題に参加者はとても熱心に聞き入っていました。また、山内先生自身が首都圏で行った放射能測定の様子やその結果、放射能の付着しやすい場所などについても写真や映像を交えてお話しがありました。授業アンケートには、「放射能の性質を理解して安全に過ごせるようにしていきたい (小学5年生)」「Cs (セシウム)-137の意味が陽子と中性子の和だったということに、なるほどと思いました。(中等3年生)」といった感想が寄せられました。

神戸大学海事科学部と附属学校との連携授業を開催しました

授業の後には、約80人の児童生徒が、附属練習船「深江丸」の船長・矢野吉治准教授による「船の運航を体験しよう!」というテーマの乗船実習に参加しました。最上部にある甲板で神戸深江周辺の港の様子について説明を受けた小学生からは、「こんなに近くに住んでいるのに (港の様子について) 知らなかった。」という声が聞かれました。また、船内では、クイズ形式で船の構造を学んだり、実際にハンドルを操作し船尾に取り付けられている舵 (かじ) を切って深江丸を動かしたりしました。当日はあいにくの雨模様でしたが、深江の港を出発し約2時間にわたる大阪湾での実習では、「船長をはじめ航海士や機関士など様々な役割の方がコミュニケーションをしっかり取ってこそ安全な運航が可能となる」ことを目の当たりにすることができ、普段の学校での学びとは一味違う経験ができました。

神戸大学附属学校部では、これからも様々な学部や研究科との連携授業を展開していこうと考えています。

(附属学校部)