神戸大学

第4回 日・豪・中健康科学技術フォーラムを開催しました

2011年11月04日

神戸大学は西オーストラリア大学及び浙江大学との共催により、10月31日~11月2日、第4回 日・豪・中健康科学技術フォーラムを百年記念館六甲ホール他で開催しました。このフォーラムは、2008年に神戸大学、西オーストラリア大学、浙江大学の3大学間で健康科学技術における協力を行うための覚書を締結し、同年に本学で第1回のフォーラムを開催して以降、各大学において毎年持ち回りで実施されてきました。

 第4回 日・豪・中健康科学技術フォーラムを開催しました

一日目の10月31日には公開レクチャーを行いました。会場には約100名の参加者が集う中、福田秀樹学長のフォーラム開催の趣旨及び来場者を歓迎する言葉に始まり、田中敬一兵庫県産業労働部観光・国際局長、陳子辰浙江大学副学長から挨拶をいただいた後、日本、オーストラリア、中国の健康政策について各代表者から説明がありました。前田盛兵庫県病院事業管理者・神戸大学名誉教授からは、日本の医療制度と政策の現状と課題について、デヴィッド・スミス西オーストラリア大学教授からは、オーストラリア政府が取り組むICT技術を活用したeHealth政策について、寿張飛浙江大学准教授からは急速に高齢化が進む中国における医療状況について、それぞれ説明がありました。続くパネルディスカッションでは、羅志偉システム情報学研究科教授がチェアとなり、各発表者とともに、医療とヘスルケア、ヘルスケアのための工学技術の臨床応用における問題点、家族によるケアと社会ケアのバランス、高齢化社会と健康の問題点などについて議論しました。

 第4回 日・豪・中健康科学技術フォーラムを開催しました

2日目の11月1日は、終日3大学の研究者による研究セッションを行いました。Aグループは「先端医療・食と健康」をテーマに15名の研究者が、Bグループは「スポーツ科学と医療ICT技術」をテーマに10名の研究者が、各自の研究を発表し、活発な質疑応答が続きました。

3日目の11月2日は、それぞれのグループの代表者から各グループのまとめが報告され、その報告を基に今後の共同研究について検討しました。ロビン・オーウェン西オーストラリア大学副学長は日本、オーストラリア、中国は経済交流も活発であり、またそれぞれの大学が位置する地域も姉妹州として協力関係が構築されており、これら3大学が連携する意義を改めて強調した上で、今後実質的な成果が生み出されていくことに強い期待を示しました。最後に、中村千春理事・副学長から神戸大学としても本取り組みを引き続き支援していく旨を表明しました。

 第4回 日・豪・中健康科学技術フォーラムを開催しました

(国際部国際企画課)