神戸大学

北京外国語大学副学長一行が神戸大学を訪問しました

2011年11月22日

11月16日、北京外国語大学の金莉副学長を代表とする一行が神戸大学を訪問し、中村千春理事・副学長及び関係部局長との懇談を行ないました。金副学長は陳雨露同大学学長の代理として本学を訪問され、徐一平北京日本研究センター主任教授 (本学卒業生)、干日平日本語系主任教授、李又文国際交流処長が同行されました。

左から、緒形教授、干教授、李処長、釜谷研究科長、
金副学長、徐教授、油井教授、鈴木教授

北京外国語大学と神戸大学は2008年に大学間の学術交流協定を締結して以来、主に人文学研究科、国際文化学研究科、経済学研究科との交流を深めてきました。

人文学研究科での懇談においては、まず今年9月に北京外国語大学創立70周年記念事業として「現代日本サブカルチャーをめぐる現代中国との対話――国際研究拠点の展開を通じた神戸大学プレゼンスの拡大強化」と題するシンポジウムを本学と共催していただいたことに対する謝意が、釜谷武志人文学研究科長から表されました。また、北京外国語大学と本学の人文学研究科は多くの共通の研究分野を持つため、今後もより一層活発な学生交流を促進したい旨も伝えられました。

国際文化学研究科との懇談
左から、干教授、李処長、金副学長、
阪野研究科長、徐教授、岩本教授、朱教授

さらに、大学院におけるダブル・ディグリー・プログラムの共同設置についても今後検討していきたいとの意向が釜谷同研究科長から示されました。これに対して、金副学長は、人文学分野においては『阪神淡路大震災研究』(神戸大学震災研究会編、全6巻) の中国語版を両大学において協力して製作し、北京大学出版会から出版するなど、これまでの交流実績を高く評価するとともに、人文学研究科から提案されたダブル・ディグリー・プログラムの開発や学生の相互派遣の促進、そしてサブカルチャーの研究を共同して更に進めるプロジェクトなどに対して高い関心と意欲を示しました。

経済学研究科での懇談
前列左から、金副学長、萩原研究科長、
後列左から、崔振宇さん、李処長、干教授、地主教授、
徐教授、吉井教授、孫進さん、趙可華さん

その後行われた国際文化学研究科との懇談では、阪野智一同研究科長から研究分野などの説明があった後、既存の学生交流の枠組みを利用して学生の交換を実施しつつ、言語、社会文化、政治、外交など同研究科で行なわれている研究分野での交流を活性化していくことを両者で確認しました。また懇談終了後には、一行は同研究科が留学生との交流促進のために設置している「インターカルチュラル・カフェ」を見学しました。

中村理事との懇談
左から、海内国際部長、徐教授、金副学長、中村理事、
干教授、三橋国際交流推進本部副本部長、李処長

経済学研究科での懇談には、北京外国語大学と同研究科との間で今年度から実施しているダブル・ディグリー・プログラムに参加している学生3名も同席しました。萩原泰治研究科長から、これらの学生は優秀であり、来年度も既に4名の学生を受入れることが決定しており、非常に楽しみにしている旨伝えられました。金副学長はこれを喜ばしいこととして受け止めつつ、同プログラムは学内で人気があり、今後も今回同様に厳しい選抜を経た学生を派遣していきたい旨説明がありました。また、将来的には学部学生の相互派遣も積極的に検討したい旨互いに意向を示しました。

最後に、中村理事との懇談においては、これまでの両大学間における交流は既にいくつもの成果を生み出しており、今後もその関係をより一層強化していくことで、両副学長は合意しました。

(国際企画課)