神戸大学

台湾 国立清華大学人文社会学院院長一行が神戸大学を表敬訪問しました

2011年12月16日

右から、石田廣史副学長・学生担当理事、
張維安清華大学人文社会学院院長、
田中泰雄都市安全センター長、
王俊秀清華大学教授

12月7日、台湾の国立清華大学の張維安人文社会学院院長一行が石田廣史副学長・学生担当理事を表敬訪問し、懇談されました。今回、張院長らは中国と台湾の両清華大学で取り組む災害後の地域エンパワーメント研究プロジェクトの一環として来日されました。

懇談では、石田副学長から歓迎の言葉と東日本大震災発生後の台湾からの援助に対して感謝の意が伝えられました。続いて、田中泰雄都市安全研究センター長から、阪神淡路大震災の際の本学と近隣地域の被害状況、都市安全研究センターの設立経緯及び役割、東北地域での学生ボランティア活動、本学と東北大学との災害科学分野における包括協定等についての説明がありました。

表敬訪問終了後、一行は田中都市安全研究センター長、大石哲同センター副センター長と、同センターが実施している震災関連の調査概要の紹介も交えながら、東日本大震災復興における様々な論点について意見交換を行いました。

研究会終了後の
台湾訪問団からの記念品の贈呈

午後からは、同センター学生ボランティア支援室主催の研究会「災害復興~学生ボランティアとローカル・エンパワーメント~」が開催され、国立清華大学からは王俊秀教授による台湾集集地震 (1999) 及び2009年の台風水害への清華大学の学生ボランティアの活動について報告がありました。王教授は同大学の学寮である清華学院の執行長でもあり、清華学院の「智慧」の重視といった視点から、ボランティア活動を学院の一つの柱と位置づけていることが報告されました。学生ボランティア支援室からは、コーディネーターの藤室玲治学術推進研究員から東日本大震災被災地へのボランティアバスの派遣概要が報告され、また、同バスに参加した経済学部2年生の光来出遼人さんからは、足湯活動をはじめとしたローカル・エンパワーメントに関する地道な活動内容についての報告がありました。

研究会終了後、国立清華大学と学生ボランティア支援室の今後の交流についても忌憚のない意見交換がもたれました。

(国際企画課/都市安全研究センター学生ボランティア支援室)