神戸大学

神戸大学110周年記念事業「東アジアにおけるリスク・マネジメント専門家養成プログラム」国際シンポジウムを開催しました

2012年02月29日

2月23日に国際協力研究科大会議室にて、復旦大学 (中国)・高麗大学校 (韓国) と神戸大学が共同で進める「東アジアにおけるリスク・マネジメント専門家養成プログラム」の日中韓三大学共同キックオフ・シンポジウムが、神戸大学110周年記念事業として開催されました。本プログラムは、文部科学省平成23年度国際化拠点整備事業費補助金「大学の世界展開力強化事業-キャンパス・アジア中核拠点形成支援-」に採択され、大学院国際協力研究科が中心となって進められています。

シンポジウムでは、駿河輝和・国際協力研究科長による開会の辞の後、中村千春・理事 (副学長) による主催者挨拶が行われました。挨拶の中で中村理事は、2011年の東日本大震災、1995年の阪神淡路大震災の例を挙げながら、危機とリスクを管理する専門家の必要性が高まっていることを指摘するとともに、そうした専門家を育成する本プログラムが三大学の緊密な協力関係の下で運営されていくことへの期待を述べました。中村理事の挨拶に続いて、ルイーズ・コンフォート・米国ピッツバーグ大学公共国際関係大学院教授による基調講演「A Complex System of Systems: March 11, 2011 Tohoku Disasters」が行われ、活発な質疑応答が行われました。

基調講演に引き続き、本プロジェクトの内容紹介と、神戸大学・高麗大学校・復旦大学の各大学院の魅力とこれまでの取り組みが順次報告されました。また今後の実施を踏まえて、外部評価委員のコメントが発表されました。三大学による報告とその後の質疑応答では、それぞれの大学の特色や強みを生かした新たな講義科目の開設やインターンシップの充実、三大学のうちの二大学から学位を得ることのできるダブルディグリー・プログラムの整備などが議論されました。

復旦大学・高麗大学校の代表を含めて60名以上の教職員や大学院生が参加したこのシンポジウムでは、最終的に日中韓三大学が今後さらに緊密な協力関係を深めていくことが確認され、成功裏に幕を閉じました。

(国際協力研究科)