神戸大学

統合研究拠点でπ-Computer設置披露式 ~計算科学の全国的拠点目指す~

2012年10月02日

設置披露されたπ-コンピュータ

神戸市中央区港島南町の神戸大学統合研究拠点で10月1日、π-コンピュータ (富士通FX10) の設置披露式が行われました。統合研究拠点すぐ南側の理化学研究所計算科学研究機構ではスーパーコンピュータ「京」(864筺体) が9月28日から供用開始していますが、π-コンピュータはその京の1筺体。京を使いこなせる人材の養成や、京のソフト開発などに役立てられ、将来的には計算科学の全国的な拠点になることが期待されます。

披露式には文部科学省、理化学研究所計算科学研究機構、兵庫県、神戸市、計算科学振興財団などの代表が出席。福田秀樹学長が「三次元可視化のπ-CAVEと同様、π-コンピュータを広く開放し、計算機教育に役立て計算科学プロジェクトに広げていきたい」と決意を語りました。この後、「はやぶさ」のような人工衛星のイオンエンジンのシミュレーションなど、三次元で表示された5つのシミュレーションのプレゼンテーションがありました。9月にπ-コンピュータを使って行われた講習会での計算速度Competitionの表彰や、理化学研究所から1日付けで神戸大学システム情報学研究科に着任した横川三津夫教授の特別講演「計算機シミュレーションとπ-Computer」があり、参列者は聞き入っていました。

(広報室)