神戸大学

第9回留学生ホームカミングデイが開催されました

2012年11月01日

2012年10月27日、神戸大学百年記念館において、第9回留学生ホームカミングデイが開催されました。留学生ホームカミングデイは、「人・知・還流」を理念に、大学全体のホームカミングデイに先立ち、2002年より開催されています。

第一部の式典は、音楽家として世界中で活躍しておられる本学の元留学生で中国人の蔡愛琴さん (総合人間科学研究科修了) による、中国の伝統楽器、古筝 (コソウ) の美しい調べとともに、華やかに幕を開けました。


西尾茂留学生センター長の開会挨拶に続き、河合成雄留学生センター教授が、留学生センターが中心となって推進している海外ネットワーク事業について、最新の動向を報告しました。続いて、2012年9月に、神戸大学の第11番目の海外同窓会として発足したラオス神戸大学同窓会会長のパンパキット・オンパンダラ氏が、ラオス同窓会発足の様子を紹介してくださいました。また、パンパキット氏は、神戸大学大学院国際協力研究科の修了生の多くが、ラオス国立大学の教員として活躍していると述べられ、神戸大学がラオスの人材育成に大いに貢献していると、その功績に言及されました。更に、2006年に発足した神戸大学国内留学生同窓会の趙永健氏 (自然科学研究科修了) が、国内留学生同窓会の活動を報告されました。趙永健氏は、神戸大学自然科学研究科修了後、日本の一流企業に就職され、以来20年余りにわたり神戸に在住、国内で活躍する留学生の草分け的存在です。

海外ネットワーク紹介に続き、本学の留学生に対し、長年多大な支援を行ってくださっている皆様に気持ちを伝える「ようこそみなさん神戸大学へ~感謝の時~」と題したセッションがありました。今回は、本学の留学生に対し、学生寮や住居の提供、奨学金支給等により長年留学生の教育ならびに研究支援に貢献されている (公財) 木下記念事業団より、木下恭輔理事長と、(公財) 神戸国際協力交流センターから大野利彦常務理事にご臨席いただきました。留学生センター朴鍾祐教授の趣旨説明に続き、福田秀樹学長が、木下理事長、大野常務理事に、感謝状として港神戸をイメージし、船をかたどったクリスタルガラスで作られた楯を贈呈しました。

(公財) 木下記念事業団にご支援いただいている留学生の代表として、コンゴ民主共和国からの留学生、ルーディ・チミンチ・エキャロンゴさん (医学研究科)、神戸市菅原奨学金生の代表として、中国の留学生、張文遠さん (経済学研究科) が両財団からいただくご支援がどれほどありがたいものか、それぞれ留学生活を通して学んだことを振り返り、両財団に対する心のこもった謝辞を述べました。

引き続き、(公財) 木下記念事業団の木下恭輔理事長からご挨拶を頂戴しました。続いて、(公財) 神戸国際協力交流センターから大野利彦常務理事が、理事長の矢田立郎市長からのメッセージを含めて、ご挨拶くださいました。最後に福田秀樹学長が、両財団に対し神戸大学を代表し、謝辞を述べました。


韓国文化院、CHANGO ORCHESTRA SHIFAの皆さんによる、心に響くサムルノリ (韓国の伝統楽器を用いた打楽器のアンサンブル) の演奏をしばし楽しんだ後、「留学交流の歴史と展望―神戸大学110周年を迎えて」と題したセッションを持ちました。

本セッションの冒頭では、瀬口郁子神戸大学名誉教授が、戦後の神戸大学の留学生教育の歴史を振り返りました。続いて、韓国神戸大学総同門会元会長の曺洙鎔氏、タイ神戸大学同窓会会長のソムキティ・シンスックパムプン氏が、それぞれ神戸大学在学時に学んだこと、指導教員との思い出、楽しいエピソード、後輩への激励のメッセージを述べられました。


その後、タイ留学生会によるタイ民族楽器の演奏に続き、弦楽アンサンブルの演奏に合わせて、参加者全員が高らかに学歌を斉唱し、式典のクライマックスを迎えました。

最後に、留学生センター元センター長の中西泰洋教授が閉会の挨拶を述べ、第9回留学生ホームカミングデイの式典が終了しました。

式典終了後は、留学生センターに場所を移し、ティーパーティが開かれました。ティーパーティでは、卒業生とその家族、在学生、神戸大学教職員がそれぞれ再会を喜び合い、また新たな出会いを楽しみ、和やかなひと時を過ごしました。留学生ホームカミングデイの生みの親である瀬口郁子神戸大学名誉教授のティーパーティ閉会の挨拶を受け、来年の第10回留学生ホームカミングデイでの再会を誓い合い、お開きとなりました。

(留学生センター)