神戸大学

「神戸大学拡大ビジネスリーダーの会」初の関西開催にOB・OGから歓迎の声

2012年11月30日

「神戸大学拡大ビジネスリーダーの会」が11月28日、大阪市福島区の新梅田研修センターで開かれ、経済界の第一線で活躍する卒業生45人が参加しました。福田秀樹学長が卒業生との絆を深め、ビジネス体験を元にした貴重な提言をいただこうと発案して2009年に始まり、今回が4回目。関西地区では初の開催で、参加された方からは「お互い初めて神戸大学卒業と気づいたケースもあった。このような機会を増やしてほしい」との歓迎の声がありました。

大学側からは福田秀樹学長はじめ8人の理事らが参加。福田学長が「文部科学省は研究力で大学を選別・差別化し、全国の20~30大学に重点助成する考えです。研究論文数や科学研究費の多さなどで判定されますが、神戸大学は論文数で14位、科研費で10位。これからもランクアップに努力して世界最高水準のリサーチ・ユニバーシティを目指したい」と大学の置かれた現況を説明しました。さらに我が国では神戸大学だけが開設しているブリュッセルオフィスや、中国事務所などの海外拠点を活用して国際的研究を進めていることや、オックスフォード大学と協定を締結して今年から東洋学部日本語学科生12人が留学に来ていることなど、国際交流の進展を紹介しました。

次いで研究担当の武田廣理事・副学長がポートアイランドの統合研究拠点でのプロジェクトの進展ぶりをスーパーコンピューター「京」との連携を含めて紹介。若手教員の海外派遣制度の充実ぶりや、今年から社会科学系の学部生を対象にスタートさせたTOEIC、TOEFLの受験費用を大学が負担する制度など、研究・教育面での国際化の進みぶりを説明しました。竹園充夫理事は大学の財務状況の改善ぶりを説明しました。

この後、神戸大学基金担当の佐伯壽一学長補佐が「皆様からいただいた寄附金は教員・学生の海外派遣の補助や、東京地区でのプレゼンス向上を目指して来年2月に東京で開催される神戸大学のミリョクシンポジウムなどに使われています。今後も募金にご協力を」と話しました。最後に高﨑正弘学友会会長が「大学のプロジェクト費用の足りない部分は我々が支援しよう」と協力を呼びかけました。

この後は大学幹部と坂井信也・阪神電鉄会長、蔭山秀一・三井住友銀行専務執行役員らOB・OGが懇親会。これまでも交流がありながら初めて同窓と気づくケースも。今回の開催を歓迎するとともに「世代間交流にもなる卒業生フォーラムを作ってはどうか」などの提案も出ました。

(広報室)