2あなたは「11えん募金」を知っていますか? 毎月11日の朝夕はJR六甲道駅前で、お昼には学内で東日本大震災被災地の一つ大船渡への支援を訴えかけています。
この募金活動を行っているのは「神戸大学大船渡支援プロジェクト実行委員会」=委員長・三谷大地さん (法学部4年)=です。2011年5月、後に実行委員会の中核になる学生たちは岩手県大船渡市赤崎町に支援に入りました。それ以降は勉強もありなかなか現地に行けない。それなら募金をして現地の人たちを励まそうと11年7月から始めました。「11えん」は、3.11の11と阪神淡路大震災の起きた1995年1月17日の中の「11」を結びつけて命名しました。毎月11日にメンバーは駅前に、学内に立って募金を呼びかけ、集まったお金は寄付したり、赤崎町の仮設住宅の空き地にベンチを作る費用に充てたりしています。
プロジェクトのもう一つの柱は現地支援です。メンバーが現地に入り、最初は親や子を亡くした人たちに寄り添って話を聞いていました。今は新しい町作りをどうすればいいか話し合うワークショップを開くなどしています。
委員長の三谷さんは「震災を風化させたくないという思いで募金を続けています。赤崎町で神戸から来たというと、大震災の時はお手伝いに行ったんだよと言う方もいました。そのようなお話を聞くと、赤崎町への関わりがより深くなりますね」と話しています。