神戸大学

H.D.シュヴァイスグート駐日欧州連合大使が神戸大学を訪問

2013年01月15日

1月11日 (金)、H.D.シュヴァイスグート駐日欧州連合代表部大使は、経済学部「ヨーロッパ経済論」で「EUと日本」と題する講演を行うため、神戸大学を訪問されました。

同大使は講演のなかで、まず、EUが2012年ノーベル平和賞を受賞した背景について、EU統合の歴史に言及しつつ説明されました。特に強調された点は、これまで対立や戦乱に見舞われてきた欧州がEU統合を通じて和解を達成したことであり、この点がノーベル賞委員会の評価につながったことを力説されました。次に、EUと日本は、ともに市場経済、民主主義、人権の尊重など共通の価値観を有しているだけではなく、そのGDPを合計すると世界経済の3割強にも達しており、様々な課題に共に取り組んでいく重要なパートナーであることについても強調されました。そのうえで、EUと日本は経済連携協定の締結に向けて歩み出そうとしていることを説明された後、学生の質問にも丁寧に答えられました。さらに、全学共通教育部で開講されている「総合科目I (EU基礎論)」にも出席され、同様にEU・日本関係の重要性についてスピーチされました。

また、これらの講演に先立ち、同大使は福田秀樹学長を表敬訪問されました。学長より神戸大学が欧州の大学と学術交流を進めている点について説明があり、同大使からも日・EU学術交流の重要性について話がありました。また、同大使はEUインスティテュート関西も訪問され、井上典之法学研究科教授 (EUインスティテュート関西代表)、萩原泰治経済学研究科教授 (同副代表)、久保広正学長補佐 (同特別顧問)、吉井昌彦経済学研究科長 (同前代表) から同インスティテュートの活動について説明を受けられました。

関連リンク

(EUインスティテュート関西)