神戸大学

第2回国公立大学フォーラム「地域歴史文化の保全・継承と広域災害に備えた大学間ネットワークの形成のために」を開催しました

2013年02月07日

平成24年度特別研究プロジェクト・第2回国公立大学フォーラム「地域歴史文化の保全・継承と広域災害に備えた大学間ネットワークの形成のために」が、2月3日 (日曜日)、神戸大学瀧川記念学術交流会館で開催されました。

人文学研究科主催のこの行事は、同研究科が文部科学省の採択を受けて取り組む特別研究プロジェクト「地域歴史遺産保全活用教育研究を基軸とした地域歴史文化育成支援拠点の整備」事業 (平成22~24年度) の一環として行われました。

中村千春地域連携担当理事副学長の開会挨拶と、奥村弘地域連携推進室長による趣旨説明の後、人文学研究科の板垣貴志特命助教と村井良介特命助教が、この3年間の神戸大学の取り組みについて報告しました。

その後、佐賀朝氏 (大阪市立大学)・今津勝紀氏 (岡山大学)・伊藤昭弘氏 (佐賀大学)・佐藤大介氏 (東北大学)・齋藤瑞穂氏 (新潟大学)・藤本清二郎氏 (和歌山大学) が、各大学での取り組みを紹介。最後に文化庁の宇田川滋正氏が全体講評を行いました。

討論では、災害から歴史資料を守るためには日頃からのケアが不可欠で、その為に歴史資料が置かれている状況把握を如何に進めておくべきか、また市民の理解を得る為にはどうしたら良いか、博物館の学芸員の養成の問題も含め大学における人材育成にとって何が必要となるか、などの点について議論されました。また最後に関連する大学が、今後も前回フォーラムで設立された「地域文化大学連絡会」を維持しつつ、情報交換を取り合い、広域自然災害に備えていくことが承認されました。

当日の感想用紙には、「良い取り組みであった。さらに継続が必要だろう」「国公立大学間で状況のあり方はいろいろあろうから、その差をどう考え、どう埋めていくかの課題はあるように思う。まったく歴史系の教員や学生がいない大学の状況の話を最後にきいてその思いが強まった。」などの意見が出されていました。

参加者は、各地の大学関係者 (13大学) のほか、県内外の自治体・大学関係者や市民など、合わせて23機関30名でした。

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(人文学研究科)