神戸大学は平成26年度から、災害発生時に携帯電話、スマートフォンなどのメール機能を利用して学生、教職員の安否を確認する「安否確認システム」を稼働させることにしました。
1995年に起きた阪神・淡路大震災の課題の一つが「教職員・学生の安否確認を行う連絡手段の確立」でした。2011年に起きた東日本大震災の際にも、被災地の大学で電話がつながらなくなり、学生、教職員の安否確認をどうするかが改めて課題として浮上しました。
最近では、学生及び教職員の多くが携帯電話、スマートフォンを携行し、自宅にもパソコンを備えて、学内外の連絡手段としてメールが多用されるようになってきました。これに加えて東日本大震災時でもメールやTwitterなどは連絡手段として安定して使用できたこともあり、大学として安否確認システムの導入を決定しました。
このシステム構築により、大規模災害発生時に大学の講義などの再開、地域の復旧への貢献などがスムーズに進められることとなります。
今後、学生、教職員の緊急連絡先情報を順次システムへ登録し、安否確認訓練等を通じてシステム利用に対する習熟度を上げていきますので、皆様のご協力を何卒よろしくお願いします。