神戸大学

神戸大学in中津 中津の偉人水島銕也先生生誕150年記念講演会

2014年06月02日

神戸大学の礎、神戸高等商業学校の初代校長を務めた水島銕也先生 (1864年~1928年) の生誕150年を記念して5月17日(土)、水島先生生誕の地である大分県中津市のグランプラザ中津ホテルで「神戸大学in中津 中津の偉人水島銕也先生生誕150年記念講演会」(神戸大学主催、神戸大学六甲台後援会、凌霜会後援) が開かれました。

水島先生は1864年、豊前 (ぶぜん) 中津藩士・水島家の長男として、大分県中津市金谷 (かなや) で誕生。1887年に東京商業学校 (後の東京商業高等学校) を卒業して、教員、校長心得、民間会社勤務を経て、新設の神戸高等商業学校校長に就任しました。東京高等商業学校 (現・一橋大学) が学理を中心にした教育を行ったのに対して、実践を重視して実務中心の商業学校卒業生にも門戸を開放するなどして、国際的商業人の育成に注力し、22年の長きにわたって校長を務めました。

記念講演会では福田秀樹学長が「世界に向けた広い視野を重視する水島校長の教育方針が、今の神戸大学の学風でもある開放的で国際性に富む固有の文化の下『真摯・自由・協同』の精神を発揮することにつながってきています。実務教育を重視した水島校長の考えは『学理と実際の調和』という理念となって受け継がれました。学理のみならず実践を重視された水島先生の慧眼に今、改めて敬服します」と挨拶しました。

井上典之理事・副学長が神戸大学の現況を説明。新野幸次郎・神戸大学名誉教授・元学長が「中津の偉人 水島先生と神戸大学」という演題で講演。九州一円だけでなく総勢200人を超える参加者が、新野元学長が紹介した水島先生の逸話などに聞き入りました。

ホテル内で、神戸大学進学相談会も同時に開催し高校生ら50人が詰めかける盛況でした。

(広報室)