神戸大学

国際協力研究科で国際協力機構の課題別研修『教育行財政 (英語コース)』が始まりました

2014年06月11日

国際協力研究科では、国際協力機構 (JICA) の課題別研修事業「教育行財政―基礎教育の質、内部効率性、格差に焦点をあて―」(研修責任者: 小川啓一教授) を年に2回、英語と仏語で実施しており、英語コースが6月5日から始まりました。

本研修には、マラウイ、ミャンマー、ウガンダ、ラオス、ネパール、イラク、アフガニスタン、ガーナ、東ティモール、パプアニューギニア、エチオピア、タンザニア、カンボジア、パキスタン、ザンビアの15ヵ国から27名の教育省担当官が参加されており、その内の3名は局長レベルの方々です。JICAの国内研修の中でも、本研修は非常に需要が高く、今回は30名以上の応募が各JICA現地事務所から出されました。

本研修は6週間の予定で実施され、研修参加者は、本研究科内外の専門家が実施する講義や実習に参加します。また、文部科学省、JICA本部、兵庫県、奈良県、神戸市、奈良市、東京都板橋区の教育委員会や同県・都の小・中学校を初め、奈良教育研究所、鳴門教育大学等を訪問し、日本の教育を中心に他先進国や開発途上国の教育行財政について見識を深めます。本研修では、研修員各自が自国の教育を改善するための実施計画書を作成することを目標にしており、当該計画書は研修修了時に発表され、帰国後には自国で活用されることが期待されています。

本研究科の大学院生も本研修の準備・運営に携わっています。当該院生たちは、研修補助業務を通じて、より実践的な立場から国際教育協力に関わります。また、研修参加者とのネットワークを構築し、各途上国の教育政策等について学ぶ貴重な機会を得ます。そのため、本研究科の大学院生各自にとっても、今後の自身の研究に今回の研修経験を活かすことが出来ると考えられます。

写真中央・土佐弘之国際協力研究科長、
写真右端・小川啓一同研究科教授

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(国際協力研究科)