神戸大学

計算科学教育センターの開所式を挙行

2014年09月17日

神戸ポートアイランドの本学統合研究拠点において、9月5日(金)に本学計算科学教育センターの開所式が行われました。計算科学教育センターは、本学システム情報学研究科のこれまでの教育研究実績や理化学研究所計算科学研究機構との連携協力を基盤として、学内のための計算科学教育研究拠点を形成し、将来的には、全国的な計算科学教育研究の拠点に発展させることを大きな目標とし、平成26年4月に設置されました。

開所式には、文部科学省、理化学研究所計算科学研究機構、兵庫県、神戸市、計算科学振興財団、宇宙航空研究開発機構などの代表者が出席されました。冒頭の挨拶では、福田秀樹学長が「広範なシミュレーション研究分野の遠隔講義を諸大学や企業に配信し、センターが保有する京コンピュータの一筐体相当のπ-computerや、シミュレーション結果の3次元可視化表示のためのπ-CAVEを用いた研究教育、ブラウン大学との国際連携シミュレーション・スクールを始めとする国際連携を業務として、社会に貢献すべき活動を行って参りたい」と熱く決意を語りました。

続いて、文部科学省研究振興局 鈴木敏之参事官、理化学研究所計算科学研究機構 門田公秀企画部長よりそれぞれ祝辞をいただいた後、賀谷信幸センター長より、計算科学教育センターの概要とカリキュラム紹介がありました。その後、国際連携教育カリキュラムの一つであるブラウン大学と神戸大学とのJoint Summer Schoolの成果発表が行われました。Joint Summer Schoolにはブラウン大学から6名、カリフォニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) とマサチューセッツ大学 (UMASS) からそれぞれ1名の参加がありました。また、日本側はシステム情報学研究科から4名、工学研究科から1名、海事科学研究科から2名が参加しました。8月中旬にアメリカ・プロビデンスのブラウン大学で1週間、その後、統合研究拠点で1週間、シミュレーション・スクールを開催しました。

3つのプロジェクト研究に分かれ、基礎方程式からシミュレーション・コードの作成、シミュレーション結果の3次元可視化画像の作成を日米の学生が協同して行いました。その成果を開所式で3次元可視化表示を用いて発表し、高い評価を得ました。

また、見学会では、改修を終えたばかりの計算科学教育センター・セミナー室において、津波シミュレーション、大阪湾周辺の気象状況、宙の大規模構造などの3次元可視化映像が新設された大型スクリーンに映し出され、参加者は3Dメガネをかけて熱心に見入っていました。

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(計算科学教育センター)