神戸大学

2014年度「沢の鶴 茜彩」研究助成金がベトナム人留学生2人に授与されました

2014年10月28日

酒造メーカー「沢の鶴」(神戸市灘区新在家南町5-1-2、西村隆治社長) は10月27日、神戸大学大学院国際協力研究科のベトナム人留学生2人に2014年度の「沢の鶴 茜彩 (あかねいろ)」研究助成金を授与しました。

神戸大学は沢の鶴と共同で古代米「赤米」を原料にした日本酒「茜彩 (あかねいろ)」を開発し、2010年に全国発売しました。このお酒にはベトナムから神戸大学大学院農学研究科に留学していたヴ・ティ・ビッチ・ハウさんが2年がかりで採取した「さざんか酵母」が使われました。沢の鶴はハウさんの功績を記念してベトナム人留学生を対象とした「沢の鶴 茜彩 (あかねいろ)」研究助成金を設立して、2012年から助成をスタートしています。

今年度授与されたのは大学院国際協力研究科博士課程3年の女性、チャン・ズン・フォン (TRAN DUNG PHUONG) さん=国際金融論を研究、現在博士論文作成中=と、大学院国際協力研究科修士課程2年の男性、フェー・ファン・ドゥック (KHUE PHAM DUC) さん=国際金融論を研究=です。

27日午後1時半から沢の鶴本社5階ホールで行われた授与式で西村社長は「日本、ベトナム両国の友好と交流を大切にして研究を続け、いい成果をあげてください」と励ましました。同席した西尾茂・神戸大学留学生センター長は「助成を受ける2人はとても優秀で、これからのベトナムの発展に寄与してくれるでしょう。茜彩開発に貢献したハウさんもダナンバイオテックセンターの所長として活躍しています」と2人に期待していました。

(広報室)