神戸大学

「青野原捕虜収容所」展のオープニング・セレモニーを開催しました

2014年11月04日

11月10日から始まる「第一次世界大戦開戦100年と青野原捕虜収容所」展示会のオープニング・セレモニーが10月30日、神戸大学百年記念館六甲ホールで開かれました。

展示会は、オーストリア大使館・神戸大学・加西市・EUIJ関西の共同事業で開催されるもので、開戦に直接関わったオーストリアの駐日大使館の共催申し入れに応えるものです。

当日のセレモニーでは、まず駐日オーストリア共和国のベルンハルト・ツィンブルク大使、福田秀樹神戸大学学長、西村和平加西市長、EUIJ関西の井上典之代表 (神戸大学理事・副学長) の挨拶のあと、展示企画責任者の大津留厚教授 (人文学研究科) が、展示会主旨とセレモニー企画を解説。その後、来日公演中のオーストリアの女優・マクシー・ブラーハ氏が、女性初のノーベル平和賞受賞者、ベルタ・フォン・ズットナーをテーマにした「一人劇」を約1時間にわたって演じました。ズットナーは、第一次世界大戦の勃発直前に亡くなったオーストリアの女性平和運動家で、『武器を捨てよ』などの小説家としても知られている女性です。一人劇は、日澳間の平和的な生活・文化交流の一端を明かそうとする展示会の主旨に相応しいものとなりました。

ブラーハ氏は、鬼気迫る演技でズットナーの情熱的な生涯を演じ、集まった160人以上の観衆の方々に大きな感動を与えました。参加者は、「久しぶりにオーソドックスなオープンセレモニーに参加し、大柄で巧みな女優さんの一人芝居を堪能しました。またこのような企画を大学で開いて欲しい」と話していました。

展示会「第一次世界大戦開戦100年と青野原捕虜収容所—箱庭の中央ヨーロッパ—」展は、11月10日 (月)~28日 (金) を会期として、神戸大学百年記念館1階展示ホールで開催されます。また会期中の11月12日 (水) には出光佐三記念六甲台講堂で記念コンサートも開かれます。奮ってご参加ください。

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(人文学研究科地域連携センター)