神戸大学

「音楽の架け橋」コンサートが開かれました

2014年11月14日

「音楽の架け橋 -オーストリアから特別ゲストを迎えて-」コンサートが11月12日、出光佐三記念六甲台講堂で開かれました。これは現在開催中の「第一次世界大戦開戦100年と青野原捕虜収容所」展示会の関連企画としておこなわれたものです。

第一次世界大戦中、兵庫県加西市に設置された「青野原捕虜収容所」では、オーストリア・ドイツ兵などの捕虜たちにより慈善音楽会が催され、多くの地域住民が参加していました。今回のコンサートは、その曲目を中心に再現。田村文生・人間発達環境学研究科准教授の指揮、神戸大学交響楽団の全面協力のもとで演奏されました。

コンサートでは、大津留厚・人文学研究科教授の挨拶、長野順子・同教授の曲目解説のあと、「歌劇・バクダッドの太守序曲」(ボワエルデュー作)、「ロンドハ長調Kv373」(モーツァルト作)、「劇付随音楽エグモント序曲」(ベートーヴェン作)、「交響詩忠臣蔵序曲」(ラムゼーガー作)、「6つのサロン風小品より夢」(ヴュータン作)、「歌劇レーモン序曲」(トマ作)の6曲が演奏されました。2曲目の「ロンドハ長調Kv373」と5曲目の「6つのサロン風小品より夢」は、オーストリアから来日中のバイオリン・ソリストのウルリケ・ダンホーファー氏と、神戸大学交響楽団が協奏しました。

会場には神戸大学の学生や職員だけでなく、地元住民の方々も駆けつけ、約200人の聴衆で埋まり、見事な演奏に酔いしれました。参加者からは、「やるではないか、神大オーケストラ!」「収容所でこのような演奏会がなされていたと思うと、非常に興味深く感じました。曲目の選択もメリハリがあり良かったです」「大変感動しています。この日を忘れません。とても苦しい日々を送っていたけれど、心安らぎました」「地元向けにコンサートを年に1、2度開くのは、とても良い地域貢献だと思います」などの感想が寄せられました。

展示会は、11月28日(金)まで神戸大学百年記念館1階展示ホールで開催しています。

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(人文学研究科地域連携センター)